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憲政
「憲政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憲政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
《しんせき》や知人のことを一々細かに思い出したりした。彼の婿の父親は唯《ただ》「
憲政を擁護する為に」彼よりも腕の利かない敵を何人も社会的に殺していた。それから彼....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る限り天下はいつまでも太平であろうとは誰でも感じていることで、この美徳を打破って
憲政有終の美を満たすには、唯一つ「選挙民の自覚」あるのみというも亦《また》十人が....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
合一という概念だけは自然の必要から建て上げられた。それは政治に於て、専制政体が立
憲政体に変更されたのとよく似ている。その形に於ては或る改造が成就されたように見え....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
集者から、寺内内閣の標榜するいわゆる善政についての批評を書くことを頼まれていた。
憲政会は三菱党だ。政友会は三井党だ。したがってこの二大政党には、今日の意味での善....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
のではなくして、関東管領山ノ内上杉家を継いだのである。即ち三十二歳の時、山ノ内|
憲政から頼まれて、関東管領職を譲られ、上杉氏と称したのである。 その責任上、永....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
世間政論を業とする者これに類すること多し。 帝国議会の選挙すでに終りを告ぐ、立
憲政体は一、二月を出でずして実施せられん、世人の言うがごとく今日は実に明治時代の....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
のごとく走りだした。光一も走りだした。 少年読者諸君に一言する。日本の政治は立
憲政治である、立
憲政治というのは憲法によって政治の運用は人民の手をもって行なうの....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の欠乏を感じて居るが、これは畢竟主人が小僧店員の虐待にほかならぬ。世間はすでに立
憲政治の行われているに、家の中はなお封建制度を墨守しているものが多い。主人家族は....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
方面に関係の多いからだでは、それが許されないし、ことに最近は自分が中心になって、
憲政擁護と政治|浄化の猛運動を展開している最中なので、それから手をひくわけには絶....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
、無産政党とか、云ったゞけでは、それがどういうものであるか分らない。政友会とか、
憲政会とか云えば彼等には分る。だが、既成と、無産になると一寸分りにくい。 社会....
「議会見物」より 著者:佐藤垢石
ろ、私が毎日議会へ遊びに行っていた時分、まだ小山は初老の議員で人柄がおだやかで、
憲政会総裁加藤高明の顔さえ見れば議員控室であろうと、廊下であろうと、三太夫が殿様....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
という名前を思いだして新聞をみると、じゃんじゃんと戦っている。相手は、やはり同じ
憲政会の頼母木桂吉だ。無名の新候補が飛びだしたのでは、敵党政友会の地盤へ斬り込む....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
少なくなかったのである。憲法は明治二十三年二月十一日の紀元節をもって発布され、立
憲政体もいよいよここに確立され、その翌年、帝国議会も開催され、多年にわたる国民的....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
自在の思弁に頗る長じていた。 勿論、演壇または青天井の下で山犬のように吠立って
憲政擁護を叫ぶ熱弁、若くは建板に水を流すようにあるいは油紙に火を点けたようにペラ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
る縉紳貴女を初め道学先生や教育家までが尽く参加した。当時の大官貴紳は今の政友会や
憲政会の大臣よりも遥に芸術的理解に富んでいた。 野の政治家もまた今よりは芸術的....