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「懇親会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懇親会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花吹雪」より 著者:太宰治
しきりに口惜しく思ったものだ。けれども、鴎外は敢然とやったのだ。全集の第三巻に「懇親会」という短篇がある。 (前略) 此時座敷の隅を曲って右隣の方に、座蒲団が....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
|天安川に流れて、川に臨める某亭の障子を金色に染めぬ。二階は貴衆両院議員の有志が懇親会とやら抜けるほどの騒ぎに引きかえて、下の小座敷は婢も寄せずただ二人話しもて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はホロホロと涙をこぼして、背の郁太郎を揺り上げる。 十四 今日は島原の角屋で大懇親会。 それは新撰組と大阪の大相撲とが大喧嘩《おおげんか》をしたその仲直り。....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の立つ頃を愛する。まだ何しろ暑いのでカフェー組合の運動会も在郷軍人の酔っぱらえる懇親会もなければ何にもやって来ない。ただ時に馬酔木の影に恋愛男女がうごめいていた....
六月」より 著者:相馬泰三
を頭の中にくり返してみた。 日暮れごろから、木挽町のさる料理屋の大広間で、社の懇親会があった。雨がびしょびしょ降っていた。庭の木立が白く煙っていた。池の岸に白....
女と帽子」より 著者:豊島与志雄
り私が見込んだだけのことはあります。 先日は素敵でした。あれ、学校の学年初めの懇親会とか、そんな会でしたね。あの方面は、何よりも憂欝ですね。みんな月給は少いし....
血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
た事になります」 「どういう会合だったのですか」 「医科の学生で、M高出身の者の懇親会でした」 「何名位集まりました?」 「学生は十四五名でした。教授が毛沼博士....
次郎物語」より 著者:下村湖人
分であった。 準備がととのうと、進行係の次郎が言った。 「ではこれからお約束の懇親会にはいりたいと思いますが、そのまえに、もし、昼間の意見交換会で論じ足りなか....
良夜」より 著者:饗庭篁村
り。貧苦心配の間に成長したれど悪びれたる所なく、内気なれど情心あり。主公は朋友の懇親会に幹事となりてかの夜、木母寺の植半にて夜を更して帰途なりしとなり。その事を....
地上」より 著者:島田清次郎
が、それでは円満に事務がとれないだろうじゃないか。そこで己がつまり今日は課一同の懇親会を開いたのだ。どこでって、料理屋はT――さ。何、何故|招ばなかったって。そ....
玉振時計の秘密」より 著者:小酒井不木
実行することを忘れませんでした。その晩九時に、学校時代の友人たちと日比谷のS楼で懇親会を催すことになっていたので、省線電車で駆けつけたのであります。 S楼へ行....
図書館協会六十周年に寄せて」より 著者:中井正一
じめたのである。 かくて、近年の図書館大会に至っては、協議会は、もはや、往年の懇親会、酒飲み会の形式を蝉脱して、委員会組織体としての構成を完成しはじめたのであ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を誘い寺院に至り、互いに紹介し互いに談話し、茶菓を喫して去ることあり。すなわち小懇親会なり。ゆえに、米国の寺院は説教場のほかに待合所を兼ぬるものなり。 政教子....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
激浪、インド洋の真面目を現す。昼間、喫煙の競走あり、夜間は余興会幹事慰労のために懇親会あり。飲酒放歌、深更に及ぶ。昨今の気候は夏服にて不寒不熱、わが蒲暑の時のご....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
年前、いつもそこで顔を合せる常連たちの間で田原屋会なるものを発起して、料亭常盤で懇親会を開いたことなどあったが、元来が果物屋だけに、季節々々の新鮮な果物がたべら....