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懇談
「懇談〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懇談の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
間方式』の権利を買いたしということだった。両氏は、それについて食事でもしながら、
懇談したきが故に、ぜひお伴をという。依って余は、両氏の請うがままに身を委せ、築地....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
大ならぬ内に、下僚ではいけぬ、総理大臣なり内務大臣なり自ら幸徳と会見して、膝詰の
懇談すればいいではないか。しかし当局者はそのような不識庵流をやるにはあまりに武田....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
として説話体の議論に関係している。軽風俗を市井的モラルの立場から描こうとすれば、
懇談的なこの説話体を選ばざるを得なくなる、というようなことも云われている。それか....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
。 取調べは実に簡単なものだった。というよりもむしろ、大部分は判事と弁護士との
懇談のようなものだった。 警視庁からの罪名書きには、暴力で警官に抵抗したという....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
軍部も政友会もあまり深く追及することはさし控えた。十月十六日の東京に於ける民政党
懇談会席上では、ロンドン条約にあまり触れないと云って、海軍第二補充計画についてだ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
に特種の興味を感じていたので、今朝も早くから、友人の若い医学士といっしょに、ごく
懇談的な自由な取調べや、智能調査、精神鑑定を行った。以下に書きつけられた会話筆記....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
辿ろうとする。神は最初アブラハムの良友として、彼の天幕を訪れて食事を共にしながら
懇談した。ついで神は人民を支配する大立法官となり、ついでイスラエルの万軍を指揮す....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
月十七日といえば昨日である。それから巴里発電報では、石井大使がポアンカレを訪うて
懇談したことをも報じている。そして、仏国は日本とは親善の間柄ではあるが、この問題....
「悲しい誤解」より 著者:豊島与志雄
われわれのポストを強化するため、明日正午から一時までの休憩時間に、われわれだけの
懇談会を開くことにしたい。もれなく出席されるよう希望する。なお、この際、円満辞職....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
よ」 「誰が?」 「ちょうど、五時半ごろでしたかネ。上野光子女史が現れて、大鹿と
懇談したけれど、本社が金を出し渋るから、契約がまとまらない、と云うのですね。クサ....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
よいよ驚いてしまいました。 「今日は公の会見ではのうて、平の松平信綱と正雪殿との
懇談じゃと、斯様思召し下されい……さてそこでご貴殿のご器量と、ご名声とにお縋りし....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
肚をさぐりあいながら、表面は至極礼儀正しい物の言い方で、生徒たちのことについて「
懇談」を重ねていたのだった。 この席につらなったのは、学校関係の県庁の役人数名....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
叶ったりで、朝倉先生が青年塾に専念する約束が成立した。そして先生の上京後、二人で
懇談を重ねた結果、具体案を作って寄付者に提示したところ、先方では、その根本方針に....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
。 食事の後廊下の長椅子に並んで腰をかけ珈琲《コーヒー》を啜《すす》りながら、
懇談することまた一時間ばかり。鶴子はホテルを出て梅雨晴《つゆばれ》の俄に蒸暑くな....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
科の学生は誠に少なかった。小さな部屋で膝と膝を突き合わせて、教師も生徒もなしに、
懇談をする、というような状態だった。 或時、博文館の「太陽」が募集して、私が選....