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懐子
「懐子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懐子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
旅は大正昭和の今日、汽車自動車の便あればあるままに憂くつらくさびしく、五十一歳の
懐子には、まことによい浮世の手習いかと思えばまたおかしくもある。 さるにても、....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
、牧は二十一歳になっていた。そこへ十八歳ばかりのくみは来たのである。くみは富家の
懐子で、性質が温和であった。後に五百と安とを生んでから、気象の勝った五百よりは、....
「青年」より 著者:森鴎外
る心をさえ抑え附けようとする。このきたない家に泊るのが不愉快なのではない。境遇の
懐子たる純一ではあるが、優柔な 〔effe'mine'〕 な人間にはなりたくない....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
な中をお母と二人きりで、少さい時からなかなか苦労をし尽して来たんだからね。並みの
懐子とは違って、少しの苦しみや愁いくらいは驚きゃしないから」 「それもそうだし、....