懐郷病[語句情報] » 懐郷病

「懐郷病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懐郷病の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
話した或女のことを思い出した。彼女はパリに住んでいるうちにだんだん烈《はげ》しい懐郷病に落ちこみ、夫の友だちが帰朝するのを幸い、一しょに船へ乗りこむことにした。....
新生」より 著者:島崎藤村
守宅への仕送りをして遠く子供を養うことを忘れることは出来なかった。そろそろ自分も懐郷病《ホームシック》に罹《かか》ったのか、それを考えた時は実に忌々《いまいま》....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
「あの細い月がわかい者にはどくです。あの月を見ているうちに、急に心細くなって、懐郷病(国のことを思って、たまらなくなる病気)にとりつかれますから」 「そのとお....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
で、このごろは級《クラス》や学校の話ばかり出るようになった。 みな、すこしずつ懐郷病《ホーム・シック》の気味で、スキーもあまりしなくなり、雪やけした頬や鼻にク....