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「懐都合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懐都合の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
の穿《は》きたがっているキッドの靴を買ってやるくらいなものであった。それさえ彼は懐都合《ふところつごう》で見合せなければならなかったのである。まして京都から多少....
文士の生活」より 著者:夏目漱石
っとう》も好きであるが所謂《いわゆる》骨董いじりではない。第一金が許さぬ。自分の懐都合《ふところつごう》のいい物を集めるので、智識は悉無《しつむ》である。どこの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
騒ぎ騒がせましょうか」 「それもこのごろでは張合いがないわい、甲府の女どもにまで懐都合《ふところつごう》を見透《みす》かされるような強《こわ》もてで、騒いでみた....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
の細道では、 もの書て扇子|引さくなごり哉 である。引裂くなどという景気は旅費の懐都合もあり、元来、翁の本領ではないらしい……それから、 石山の石より白し秋の霜....