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懲治
「懲治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懲治の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
上って下さい。」 「いや、おおきに有難いですが、そうはしておられません。これから
懲治監の方へ廻る用事があるのです……。時に日用品の騰貴はどうです……。手前のとこ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
かったこと、等々のようである。 これで見ると一体精神病院というものは病院なのか
懲治監なのか判らなくなるだろう。何しろ相手が狂人だから何をしたって解らないし、各....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
フォルス監獄だよ。」
「おやあ! じゃあ母親《おふくろ》は?」
「サン・ラザール
懲治監だよ。」
「なるほど! それから姉たちは?」
「マドロンネット拘禁所だよ。....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ろでモンパルナスは外部から彼らの脱走を助けることになっていた。
ブリュジョンは
懲治監房に一カ月はいっていたので、その間を利用して、第一に綱を一本こしらえ、第二....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
り、窃盗からその他のことをするようになる。邪険な社会の裸一貫の子供たち、十二歳で
懲治監《ちょうじかん》に引き取られ、十八歳で徒刑場に送られ、四十歳で死刑台にのぼ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ところで無益じゃ。わしは、お前の言う通り、不利な地位に立っておる。そういう小さな
懲治の手段、家門の権力と名誉とを守るためのそういう穏やかな助力、お前をそんな不自....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
ぬきのあぶれものぞろいで、土工の荒木と近藤は殺人未遂傷害の罪で、網走監獄で七年の
懲治を受けた無智狂暴な人間であり、他の二名の大工はサガレンや沿海州を流れ歩き、砂....