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懸念もない
「懸念もない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懸念もないの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巌流島」より 著者:直木三十五
者であったのである。長岡佐渡はこの噂を聞いて、武蔵を疑った。もしかしたら、と云う
懸念もない事は無いからである。然し、そういう噂を立てる連中よりは、武蔵をよく知っ....
「乳房」より 著者:宮本百合子
だろう。歴史の歯車はその微細な音響をここには伝えないが、この点に関しては、何等の
懸念もない。そう云ってよこした。何等の
懸念もない。――だが、ひろ子はその不自由に....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
曜日から小学校は正月休みでしずかだし、仕事は面白いし、私もやはり些《いささか》の
懸念もない有様です。 小学校について、この前の手紙には大してやかましさが苦にな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
き具合の狼狽《ろうばい》さ加減でわかっている。かぎ縄は、まんいち途中で落したかの
懸念もないではないが、摺付木に至っては、現在このところで、ろうそくに火をつけ、あ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りげなく三女人のうちに加えていたのだ。 が、もひとりの権大納言ノ局には、そんな
懸念もない。藤原為道のむすめで、美貌ではあるがただもう気だてのよい――帝にいわせ....