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「懸想文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懸想文の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死者の書」より 著者:折口信夫
自分の方でも、娘に代って返し歌を作って遣した。今朝も今朝、又折り返して、男からの懸想文が、来ていた。 その壻候補の父なる人は、五十になっても、若かった頃の容色に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はり凧糸で把手《とって》をこしらえて、提《さ》げるようにしてありましたところへ、懸想文《けそうぶみ》のような結状《むすびぶみ》が括《くく》りつけてありました。 ....
源氏物語」より 著者:紫式部
送って来る手紙の多くなることに興味を持って、またしても西の対へ出かけてはそれらの懸想文を源氏は読むのであった。あるものは返事を書けと源氏が勧めたりするのを玉鬘は....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
あったと解する。また彼らは正月に赤色の法衣を着、顔を白布で包んで目ばかりを出し、懸想文を売って歩く。今の辻占売のようなもので、それを買ったものはそれによって縁起....