懸河の弁[語句情報] » 懸河の弁

「懸河の弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懸河の弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
いたのです。それも病院へ行って聞けば分る事です」 支倉は一度喋り出すと文字通り懸河の弁で、滔々数十分、言葉巧に当時の状況を説き来り説き去り、最後に、 「左様な....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
く雑談を交わせていたが、云うだけの事は云ってしまおうと俺は本題へはいって行った。懸河の弁を尽くしたものさ。すると西郷は膝へ手を置き黙って終いまで聴いていたが、 ....
」より 著者:神西清
。彼女の不意な気色ばみよう、それから私の難民救済の希望に関する場所がらわきまえぬ懸河の弁、この二つはいくら内輪に見積っても時宜に適せぬものであった。彼女を二階へ....
三国志」より 著者:吉川英治
傍から見えなくなっていた太尉|楊彪だった。 楊彪は、身を挺してふたりに向って、懸河の弁をふるい、 「ひとまず、ここは戦をやめて、双方、一応陣を退きなさい。帝の....
三国志」より 著者:吉川英治
うとは、あの頃も思わなかったよ。ゆえに今、古の蘇秦、張儀のような者が来て、いかに懸河の弁をふるってこの周瑜を説かんとしても、この心は金鉄のようなものさ。いわんや....