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「懺悔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

懺悔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十本の針」より 著者:芥川竜之介
かりたくさん歩いている。もっとも犬になることも悪いことではない。 七懺悔《ざんげ》 わたしたちはあらゆる懺悔《ざんげ》にわたしたちの心を動かすで....
報恩記」より 著者:芥川竜之介
い。 北条屋弥三右衛門の話 伴天連《ばてれん》様。どうかわたしの懺悔《ざんげ》を御聞き下さい。御承知でも御座いましょうが、この頃世上に噂の高い、....
るしへる」より 著者:芥川竜之介
切支丹《きりしたん》宗門の門徒にして、さるやんごとなきあたりの夫人が、涙ながらの懺悔《こひさん》を思いめぐらし居たる事あり。先つごろ、その夫人のわれに申されける....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
も出来るものではない。 ルッソオは告白を好んだ人である。しかし赤裸々の彼自身は懺悔録《ざんげろく》の中にも発見出来ない。メリメは告白を嫌った人である。しかし「....
藪の中」より 著者:芥川竜之介
《ごっけい》に遇わせて下さい。(昂然《こうぜん》たる態度) 清水寺に来れる女の懺悔《ざんげ》 ――その紺《こん》の水干《すいかん》を着た男は、わたしを手ご....
或る女」より 著者:有島武郎
何」 「僕はねえ」 「えゝ」 葉子はトランプをいじるのをやめて顔を上げた。岡は懺悔《ざんげ》でもする人のように、面《おもて》を伏せて紅《あか》くなりながら札を....
或る女」より 著者:有島武郎
だ「復活」を読んでいられないのなら僕はぜひそれをお勧めします。僕はトルストイの「懺悔《ざんげ》」をK氏の邦文訳で日本にいる時読んだだけですが、あの芝居《しばい》....
星座」より 著者:有島武郎
事ではなかったか。……園は自分自身が苦々しく省《かえり》みられた。 やがて園は懺悔《ざんげ》するような心持で、努めて心を押し鎮《しず》めて、いつもどおりの静か....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
人から模範的の青年として取り扱われたことは、私の誇りとしてではなく、私のみじめな懺悔としていうことが出来る。 けれども私は本当は神を知ってはいなかったのだ。神....
クララの出家」より 著者:有島武郎
がら、何事もなげに居残ったこのフランシスを神は厳しく鞭ち給うた。眼ある者は見よ。懺悔したフランシスは諸君の前に立つ。諸君はフランシスの裸形を憐まるるか。しからば....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
んざん神様を困らせました。お恥かしいことながら、罪滅ぼしのつもりで一つ二つここで懺悔いたして置きます。 私が持ちかけた難題の一つは、早く良人に逢いたいという註....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
! 永遠の魂の所有者たる諸子は、不可解、不合理なる教義の盲目的信仰と、ただ一片の懺悔の言葉とによりて、単調無味なる天国とやらの権利を買い占めるのであろうか? 否....
歯車」より 著者:芥川竜之介
少胃の痛みの薄らいだ僕の神経を丈夫にした。僕はラスコルニコフを思い出し、何ごとも懺悔したい欲望を感じた。が、それは僕自身の外にも、――いや、僕の家族の外にも悲劇....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
たしの手だぞ。わたしはいつこんな悲劇なんて書いたろう。軽喜歌劇散歩道の陰謀 一名懺悔祈祷日。はてね、どこでこんなものをもらったろう。たれかいたずらに、かくしに入....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
声の昇り行くのを喜んでおった。 ファラデーは結婚してから一ヶ月ばかりして、罪の懺悔をなし、信仰の表白をして、サンデマン教会にはいった。しかしこの際に、細君のサ....