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戈
「戈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
のままに筆を動かせば満足なのである。世界貿易の中心点が太平洋に移ってきて、かつて
戈《ほこ》を交えた日露両国の商業的関係が、日本海を斜めに小樽対ウラジオの一線上に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
した。航路が複雑だったのは、米国の西部海岸に備えつけられた水中聴音機や其の辺を游
戈している監視船、さては太平洋航路を何喰わぬ顔で通っている堂々たる間諜船舶の眼と....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
ない話である。信長、印形を造らせた事があるが自らのには「天下布武」、信孝のには「
戈剣平天下」、信雄のには「威|加海内」とした。もって信長の意の一端を伺うに足りる....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
五、六人、いずれも身のたけ一丈余にして、黄巾をいただき、金甲を着け、彫り物のある
戈をたずさえ、壇の下に突っ立って師の命令を待っていると、道人はおごそかに言い渡し....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
刀をすらりと抜き、以前の兜を切先にかけて、衝と天井に翳し、高脛に拍子を踏んで――
戈※剣戟を降らすこと電光の如くなり。 盤石巌を飛ばすこと春の雨に相同じ。 然りと....
「地球要塞」より 著者:海野十三
始めて聞いたのでは、信じられないかもしれないが、米州連邦と欧弗同盟国とは、互いに
戈《ほこ》を交えて、戦闘を開始するのではない。彼等は、協力して東西から、わが大東....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
使い五、六人、いずれも身の丈け一丈余にして、黄巾をいただき、金甲を着け、彫のある
戈をたずさえ、壇の下に突っ立って師の命を待っていると、道人はおごそかに言い渡した....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
とした。しかし聡明な徳川慶喜は、惰弱に慣れた旗本を以て、慓悍な薩長二藩の兵と、干
戈を交えるということの、不得策であることを察していた。それに外国が内乱に乗じ、侵....
「父の墓」より 著者:岡本綺堂
耳に囁くように聞ゆ。これあるいは父の声にあらずや。 遊く水は再び還らず、魯陽の
戈は落日を招き還しぬと聞きたれど、何人も死者を泉下より呼起すべき術を知らぬ限は、....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
。 ヤマト或いは日本の外に、古く大八洲国、豊葦原瑞穂国、葦原中国、玉墻内国、細
戈千足国、磯輸上秀真国、或いは虚見倭国、秋津洲倭国などの称号が、古く呼ばれた事が....
「西航日録」より 著者:井上円了
し。ゆえに余、一詠して曰く、 米寧湾口眼前開、雪動連峰背後堆、誰謂大英風景乏、磐
戈真是小蓬莱。 (米寧湾が目前に大きく開け、雪動の連峰は背後にうず高し。だれが英....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
名勝志』引「季瓊日録」(寛正五年)によれば、六月十四日の祇園の祭礼に、北畠から跳
戈を出し、歌舞して御所へ参るのが旧例だとあって、此の徒が遊芸に由って御霊会の神事....