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成分
「成分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
成分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
腐敗するが、杉は、神代杉という埋れ木になることが出来る。いわば、これは化石になる
成分で、それが現われたものは絶滅に近いというのだ。で三上は、人間の血のなかにもそ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
定/太陽と他の太陽または恒星星雲との衝突/星団及び星雲の銀河に対する関係/天体の
成分と我々の太陽の
成分との合致/マクスウェルの説/輻射圧の意義/隕石/彗星/スキ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
うことだ」 「隕石というのは、宇宙に飛んでいる星のかけらなのでしょう。そしてその
成分は、殆んど鉄ばかりだという」 「そうだ、鉄もなかなかいい質の鉄だということだ....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
はハナシバなぞと呼ばれる木蘭科の常緑小喬木の果実であってな。シキミン酸と呼ぶ有毒
成分を持っているんだ。シキミン酸と言うのは、ピクロトキシン属の痙攣毒とか言う奴で....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
みを軽減するために、煉薬として外用薬にも用いられた。道教徒は、不死の霊薬の重要な
成分たることを主張した。仏教徒は、彼らが長時間の黙想中に、睡魔予防剤として広くこ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、そもそも根本の疑惑がこもっているのだ。それゆえ、詮じ詰めてゆくと、結局鐘の鋳造
成分を否定するか、それとも、楽音を虚空から掴み上げた、精霊的な存在があったのでは....
「海底都市」より 著者:海野十三
「ふん。そのとおりだ」 「で、つまり成功した工夫というのは、人工で、太陽と同じ
成分の光線の量を、この樹木だけに注ぎかけてあるんです。その器機は天井にありまして....
「流線間諜」より 著者:海野十三
ヤ喰べるとは予期されなかったので劇薬が入っていたのだといった方がよいだろう。その
成分というのは……」 「うん。その
成分というのは――」 怪しき図譜 「さあ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
いうものの存在を見いだすことが出来る。その線は種じゅの色をあらわすもので、光線の
成分にしたがって完全な色を見せるのだそうだが、われわれにはそれを区別することが出....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
しいものの勤労によつて維持されているではないか。 かくのごとき重要なる国家の構
成分子の生活を除外してどこに芸術があろう。日本には百姓もいない。貧者もいない。い....
「米」より 著者:犬田卯
業組合からの配給を待たなくてはならなかったのだ。そしてこの配給肥料なら、とにかく
成分もたしかだし、価額も一般の肥料商から今まで買ったのよりは安く、「公定」されて....
「妖怪学」より 著者:井上円了
得ざれども、血液の分量、通例より多く脳中に入りて刺激すれば夢を結び、また、血液の
成分および熱度に関係すること多し。その他、昼間、困難なることに脳髄を使用するか、....
「城」より 著者:カフカフランツ
ことのないような遠い異郷へきてしまったのだ。この異郷では空気さえも故郷の空気とは
成分がまったくちがい、そこでは見知らぬという感情のために息がつまってしまわないで....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ヒマラヤ山村の夏景
空気は稀薄ですけれども非常に清浄な空気で、その上にごく
成分に富んで居る麦焦粉を日に一度ずつどっさり喰って居ります。もっとも動物性の食物....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
音、めまぐるしい人の行き来の中へ私は夢心地ではいっていった。私は都会のあらゆる構
成分子からの無言の威圧をはねかえすように胸を張った。だがまるきり金はない。知って....