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「成句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

成句の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
だから修業をせんといかないと云うのよ、忙中|自《おのずか》ら閑《かん》ありと云う成句《せいく》はあるが、閑中自ら忙ありと云うのは聞いた事がない。なあ苦沙弥さん」....
老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
」という一語によって尽される。「青春の歓楽」などということは、僕らはただ文字上の成句として、一種のイメージとしてしか知らなかった。 初めて僕が、多少人生という....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ほど珍しいことではない。そこから陰惨な境涯が起こってくる。この悲しき一事も一つの成句を作り出して、そのことを「パリーの舗石《しきいし》の上に投げ出される」(訳者....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
ら(櫂歟)の通ふ極み」、或いは「山彦の答へん極み、タニグクのさ渡る極み」などいう成句がある。これは「天の壁立つ極み、国の退き立つ限り」とか「青雲のたなびく極み、....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
める年頃には、『金槐集』の歌はすでに終をつげているのだから、それを考えれば他人の成句を如何に多く二句三句ぶち抜きにとっていても、その点はきびしくいうことはできぬ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
味したものであるが、何でそういい出したかを知る者が無い。「ケにもハレにも」という成句自身も、折々これを用いる老人などは有るが、すでに間違えてしまって、「テンもハ....