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「成瀬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

成瀬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
事を知った始《はじめ》である。 次いで、四代目の「新思潮」が久米、松岡、菊池、成瀬、自分の五人の手で、発刊された。そうして、その初号に載った「鼻」を、夏目先生....
古千屋」より 著者:芥川竜之介
いのだった。…… しかし正純は返事をせずに、やはり次ぎの間に控《ひか》えていた成瀬隼人正正成《なるせはいとのしょうまさなり》や土井大炊頭利勝《どいおおいのかみ....
出帆」より 著者:芥川竜之介
成瀬《なるせ》君 君に別れてから、もう一月《ひとつき》の余になる。早いものだ。....
乱世」より 著者:菊池寛
孫八郎 吉村又右衛門 沢|采女 三輪権右衛門 大関五兵衛 服部|石見 松平|帯刀成瀬|隼人正様 次いで、同月十八日、官軍の先鋒が鈴鹿を越えたという報をきくと、....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
言など為ようものなら、反対にとっちめられて了うだろう。 徳川宗家からの附家老、成瀬隼人正をはじめとし、竹越山城守、渡辺飛騨守、石河東市正、志水甲斐守、歴々年功....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
間もなくこの街道では江戸出府の尾張の家中を迎えた。尾張藩主(徳川|慶勝)の名代、成瀬隼人之正、その家中のおびただしい通行のあとには、かねて待ち受けていた彦根の家....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なこの東西両藩の間にはさまれていたものが尾州藩だ。もとより尾州に人がなくもない。成瀬正肥のような重臣があって、将軍上洛以前から勅命を奉じて京都の方に滞在する御隠....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
ちがいをする人間ほど、人迷惑なものはない。 家へ帰ったら、留守に来た手紙の中に成瀬のがまじっている。紐育は暑いから、加奈陀へ行くと書いてある。それを読んでいる....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
怖い眼で治平の顔を見るばかり、此の時桑原治平の驚きは一方なりません。此の者は谷澤成瀬と申す青山信濃殿町の官員でございます。 七十 彼の洋服打扮....
小唄のレコード」より 著者:九鬼周造
林芙美子女史が北京の旅の帰りに京都へ寄った。秋の夜だった。成瀬無極氏と一緒に私の家へ見えた。日本の対支外交や排日問題などについて意見を述べ....
怪しの者」より 著者:国枝史郎
のお殿様?」 「殿様に二人あるものか。俺等のご主君は犬山の御前さ」 「それじゃア成瀬様から。……でも、成瀬様がそんな恐ろしいものを……」 「いよいよの場合には火....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
に駕籠を囲んでいる。門まで行くと門が開き忽ち中へ吸い込まれた。 「犬山三万五千石成瀬殿のご同勢じゃ」 和泉守は囁いた。それから追っかけてこういった。「大御所様....
剣侠」より 著者:国枝史郎
重臣や若侍が、そのお屋敷に招かれていた。 竹腰但馬、渡辺半左衛門、平岩|図書、成瀬|監物、等々の高禄の武士たちは、主人東市正と同席し、まことに上品におとなしく....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
と新聞社の田中霜柳君は長く名古屋にいた人で、それは事実である、現に尾州藩の家老の成瀬隼人正が書いた「金鱗紛失記」というものがあると教えてくれたので、私たちも大い....
一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
のすぐ上手において、既に雪渓の下端にぶっつかった。夏でも雪があるという事はかつて成瀬岩雄氏から聞いてはいたが、高々六、七百メートルのこの辺にこのような大残雪を見....