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成績
「成績〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
成績の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
多少の幸福は彼にも全然ない訣《わけ》ではなかった。彼は試験の度ごとに三番か四番の
成績を占めた。又或下級の美少年は求めずとも彼に愛を示した。しかしそれ等も信輔には....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
エ》などから来る作品が、皆、一度はかけられるそうですが、どうも日本の物は、あまり
成績がよくないようですよ。我々のひいき眼では、日本には相当な作家や画家がいそうに....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
けの人々のあとを嗣《つ》いで、ついにこの土地の無料付与を道庁から許可されるまでの
成績を挙げてくれられたのです。
この土地の開墾については資金を必要としたことに....
「星座」より 著者:有島武郎
わさ》する時誰にでも言って聞かせる言葉ではないか。清逸の学資の補助(清逸は自分の
成績によって入校二年目から校費生になって授業料を免除されている上毎月五円の奨学金....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
さんざん涙を出せばやはり跡は気分がよくなる。民子の事を思って居ればかえって学課の
成績も悪くないのである。これらも不思議の一つで、如何なる理由か知らねど、僕は実際....
「親子」より 著者:有島武郎
し過ぎに一同はちょうどいい疲れかげんで事務所に帰りついた。 「まずこれなら相当の
成績でございます。私もお頼まれがいがあったようなものかと思いますが、いかがな思召....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
主の名前を並べたって客は一人も来はしないのだから。そして現在のところではまだ興行
成績に関しては何らの寄与もなし得ない人たちのほうがもうけすぎているのだという事情....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ごしている肉体も甚だ面白くない。友よ、若しも我等の仕事を容易ならしめ、最良最上の
成績を挙げんとならば、須らく交霊会には肉体が健全円満で、感覚が敏活で、其上心が受....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
庸に日を送るを常としたり。 恒藤は又秀才なりき。格別勉強するとも見えざれども、
成績は常に首席なる上、仏蘭西語だの羅甸語だの、いろいろのものを修業しいたり。それ....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
いないように見受ける。 そこでまず当分の間は、すなわちトーキー俳優として立派な
成績を示す人々が出そろうまでは日本のトーキーはある程度以上におもしろくならないと....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
そこで、前に成功しなかった種々の物体を取って再び試みたところ、どれもこれも好
成績を示した。 十月三日につきて実験し、鋼鉄の釦ではその面から反射する光の偏り....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
ろう、何ぜなれば同じ食事のことであるから其興味的研究の進歩が、遂に或方向に類似の
成績を見るに至るは当然の理であるからである、日本の茶の湯はどこまでも賓主的である....
「競馬」より 著者:犬田卯
出場するそれぞれの馬の名前、騎手の名前は殆んど知っていた。そしてどの馬がもっとも
成績がよいか、どの騎手が最近出来が悪いか、などというかなり細かいところまで知って....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
以来一名も陸大に入学した者がないので、連隊の名誉のためとて、比較的に士官学枚卒業
成績の良かった私を無理に受験させたのである。私の希望通り陸大に入校しなかったなら....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
十年前、私が大学院に在学いたしました時に、私は一人の全色盲の患者を検査して、その
成績を眼科学会雑誌に発表したことがありました。これはわが国における全色盲の最初の....