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成都
「成都〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
成都の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
雑貨店を開いている堀井という男が、なにかの商売用で長江をさかのぼって蜀へゆくと、
成都の城外――と言っても、六、七里も離れた村だそうですが、その寂しい村の川のほと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
陥って池となり、竜その中に住む。御礼に接骨方《ほねつぎのほう》を王氏に伝え、今も
成都で雨乞いに必ず王氏の子孫をして池に行き乞わしむれば、きっと雨ふるとある。これ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
張献忠はかの李自成と相|列んで、明朝の末期における有名の叛賊である。 彼が蜀の
成都に拠って叛乱を起したときに、蜀王の府をもってわが居城としていたが、それは数百....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
てばかりいるのでは張合いがない。――で、当時、醤の奴は、どこにいるのか。重慶か、
成都か、それとも昆明か」 博士の質問は、密使油にとって、甚だ痛かった。当時、醤....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
文化統制と文化の「自粛」 三六年度来の対支外交は一つの珍しい現象を呈している。
成都事件・北海事件・を初めとして支那の所謂侮日事件は数え切れない程重なっているの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。後に蜀の丞相《じょうしょう》の位に登りましてから、上表の文章の中に、『自分には
成都に桑八百株|薄田《はくでん》十五|頃《けい》があるから子孫の生活には困らせな....
「三国志」より 著者:吉川英治
多くの漢民族が入って、いわゆる巴蜀文化の殷賑を招来していた。その都府、中心地は、
成都である。 ただこの地方の交通の不便は言語に絶するものがある。北方、陝西省へ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ば、そのあとで※統にもいささか策がありますから」 「それもよかろう」 使者は、
成都へ向って行った。 途中、※水関(重慶の東方)にかかると、その日も、山上の関....
「三国志」より 著者:吉川英治
ら至急、粮米十万石を調達され、関羽の陣まで輸送していただきたい。もし怠りあらば、
成都に上申し、厳罰に処すべしとの令でござる」 糜芳と傅士仁は顔見合わせた。まっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
擒ってこられるなど、まったく壮者も及ばぬお働き、実に驚き入りました。……これでは
成都を立つ前に、丞相が留守へ廻そうとしたのに対して、ご不満をのべられたのも無理で....
「三国志」より 著者:吉川英治
がかつて、後主劉禅へささげた表の中にも、日頃の生活態度を、こう述べている。 ――
成都ニ桑百|株、薄田十五|頃アリ。 子弟ノ衣食、自ラ余饒アリ。臣ニ至リテハ、外ニ....