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「成駒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

成駒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世相」より 著者:織田作之助
才小屋の表へ出るというややこしい路地である。この路地をなぜ雁次郎横丁と呼ぶのか、成駒屋の雁次郎とどんなゆかりがあるのか、私は知らないが、併し寿司屋や天婦羅屋や河....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
て、一種の気品をそなえた男まさりの女、それは市川|団十郎である。大判司に対して、成駒屋ァの声が盛んに湧くと、それを圧倒するように、定高に対して成田屋ァ、親玉ァの....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
。黒田騒動が終ると観客は廊下に流れ出た。私たちは鶴子たちと出合って挨拶した。 「成駒家はいつ見てもきびきびしてますことね」 私の伯母が言った。 「福助(後の梅....
南国太平記」より 著者:直木三十五
したりして、忍び笑いをしていた。 「本当に、よく似ていますぞえ」 「誰に?」 「成駒屋に――」 「おお、嬉しい――あっ、痛い――同じ、抓《つね》るなら、裏梅の形....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
帰って来るのですから、到頭芝居の中でも、評判になってしまったのです。あの女客は、成駒屋(それは染之助の屋号です)に気があるのだと、評判しているらしいのです。そう....
島原の夢」より 著者:岡本綺堂
りして、一種の気品を具えた男まさりの女、それは市川団十郎である。大判司に対して、成駒屋の声が盛んに湧くと、それを圧倒するように、定高に対して成田屋、親玉の声が三....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
して、世間の人にはひろく交際が有る、有名な人は皆知って居る、此の間芝居見物のとき成駒屋の部屋で鰻飯を喰って昼寝をして来たなどと嘘ばかり吐いてる人で、酷く酒に酔い....
春泥」より 著者:久保田万太郎
を眼鏡のかげにすくめるようにした。 「千代三郎さ、あの。」すぐに田代は引取って「成駒屋んとこの、それ……」 「あゝ、あの女形の。――寸のちょい短い……?」 「だ....