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我が
「我が〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我がの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
》もしないであろう。ひとりにおいのみではない。大川の水の色、大川の水のひびきは、
我が愛する「東京」の色であり、声でなければならない。自分は大川あるがゆえに、「東....
「或る女」より 著者:有島武郎
にも四つにもなって泳いだ。そのあとには色も声もしびれ果ててしまったような暗黒の忘
我が来た。
「おねえ様……おねえ様ひどい……いやあ……」
「葉ちゃん……あぶない....
「星座」より 著者:有島武郎
もし、台湾で死なしてから、一人ぽっちになりましたけに、世話をしとる若い衆がどれも
我が子同様に思われてな、すまんことじゃけれどなもし。それゆえ離れるがどうもなりま....
「親子」より 著者:有島武郎
らに散らばっている白紙と鉛筆とを取り上げるのを見た父は、またしても理材にかけての
我が子の無能さをさらけ出したのを悔いて見えた。けれども息子の無能な点は父にもあっ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
春には花に口を触れよ。 春なり今は。春なり我れは。 春なり我れは。春なり今は。
我がめぐわしき少女。 春なる、ああ、この我れぞ春なる。 寝しずまった町並を、張....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
で、しかして数多い子孫を生じた。ティアマートはこの神々の群衆が次第に自分の領域を
我がもの顔に侵すのを見て、己が主権を擁護するために、人首牛身、犬身魚尾などという....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
イプレスの木がひらひらと鳴っている時、彼女は音せぬように着物を着がえて、ひそかに
我が家をぬけ出してしまった。ラザルスは突風のために入口の扉が音を立てて開いたのに....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の後幾年か経って、男の方があきらめて、何所からか妻を迎えた時に、敦子さまの方でも
我が折れたらしく、とうとう両親の勧めに任せて、幕府へ出仕している、ある歴々の武士....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
少年の娯楽物に非ずして、考古学人類学の研究資料とも見るべきものである。茲において
我が地方的玩具の保護や製作を奨励する意味が一層|深刻になるのである。(大正十四年九月『副業』第二巻第九号)....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
再三押問答の末|終に激怒したのであった。その瞬間彼女の命は絶えた。博士はさすがに
我が子のことであるから、再び生き返らせようとして、彼女の屍に手を掛けたが、またも....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
茶碗は茶碗」とこの一言で充分でしょう。以上が私の宗教観です。此処に一首あります。
我が心遊ぶはいづこカイラーサ 山また山の奥にありけり カイラーサという....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
た。銃声の聞えたのは何某氏の部屋だった。ドアを開けてみると借家人の某氏は、われと
我が生命を断った拳銃を握ったまま全身あけに染って打倒れていた。 某氏(五七)は....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
を学ばんや。東京に出でばかかる事はあるまじ。龍は深淵にあらねば潜れず、東京へ出て
我が才識を研ぎ世を驚かすほどの大功業を建てるか、天下第一の大学者とならんと一詩を....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
左の方に、絶えず何かしら聞えるような気がした。今はもう気も顛倒してしまった彼は、
我が子の名を呼びつづけながら、闇の中をかき分けるようにして馳けて行った。 「ジャ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
とは言えると思う。 われわれ渡米議員団では、この間帰って来てから、四月二十五日
我が国会運営に就て改革意見書を両院議長に出したが、それは、われわれがかねて考えて....