我が背[語句情報] » 我が背

「我が背〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我が背の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星女郎」より 著者:泉鏡花
ったのは額に手笠で、対向って二人――年紀も同じ程な六十左右の婆々が、暢気らしく、我が背戸に出たような顔色して立っていた。 山逕の磽※、以前こそあれ、人通りのな....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
吟誦すれば自然に分かることだから今はこまかい詮議立は罷めることにする。契沖は、「我が背子」を「御供ノ人ヲサシ給ヘリ」といったが、やはりそうでなく御一人をお指し申....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
狭い石室の中は、墓場のように鎮り返っていた。が、其の寂寞は忽地に破られた。市郎は我が背後で微に物の動く気息を聞いたので、何心なく顧ると、驚くべし彼のお杉|婆は手....
五重塔」より 著者:幸田露伴
脆く生きるものだ、それ占めた、清吉ッ、しっかりしろ、意地のねえ、どれどれこいつは我が背負って行ってやろう、十兵衛が肩の疵は浅かろうな、むむ、よしよし、馬鹿どもさ....