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我こそは
「我こそは〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我こそはの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
た。 しかし、男同志が名乗り合う厳粛な時だと、笑いを噛みしめて、 「推参なり。
我こそは、信州上田の鬼小姓、笛も吹けば、法螺も吹く、吹けば飛ぶよな横紙を破った数....
「火星兵団」より 著者:海野十三
かった。
丸木のからだ全体が、消えてなくなったのである。大英雄と自らうぬぼれ、
我こそは火星王であるぞと、大きなことを言った彼、丸木も、ついに煙となりはてて、あ....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
去《せいきょ》した。かつて知人の死去のおりに持参する香奠《こうでん》がないとて、
我こそは達磨《だるま》大師になりにけれとぶらはんにもあしなしにして といい、ま....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
席へ招ぜられて、お役人の手前味噌の競輪談議をきかされても、何のタシにもならない。
我こそは競輪の秘密を見破り、十八万円の大穴をせしめてやろうと天地神明に誓をたてて....
「大衆の知恵」より 著者:中井正一
つけなければ、いただけないものをもっているのである。「抜け馳けの功名」、やあやあ
我こそはという「見てくれ根性」等々、その尻には、変なものをいっぱい引きずっている....
「聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
いる当り前のことじゃないか」と考えてくる。そこで宇治川の先陣の一席を、「やあやあ
我こそは……」と声高らかにやって馬を走らせ、刀をひらめかせて、鮮洌な印象の中にそ....
「日本の民衆と「日本的なるもの」」より 著者:戸坂潤
まだ全く一般的な抽象的なものに止まっている。文学に役割を持つ自我と雖も、否この自
我こそは、どこか天上から降って来たものではあり得ない筈で、現実の社会に生きている....