»
我に
「我に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我にの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
しました。また実際その間は、失心したも同様な姿だったのでございましょう。ようやく
我に返って見ますと、同僚は急に私の顔色が変って、椅子ごと倒れそうになったのに驚き....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
を思い出す度に未だに寂しい気がしてならないのである。 魂はいづれの空に行くならん
我に用なきことを思ひ居り これは島木さんの述懐ばかりではない。同時に又この文章....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
かりが生々《なまなま》しく赤かったので、思わず金切声をあげながら、その声でやっと
我に返りましたが、総身はびっしょり冷汗《ひやあせ》で、胸さえまるで早鐘をつくよう....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ある。或は半ばは自由意志を疑い、半ばは宿命を疑うべきである。なぜと云えば我我は我
我に負わされた宿命により、我我の妻を娶《めと》ったではないか? 同時に又我我は我....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
《いらだ》たしい眉《まゆ》を動かして、もう一度同じ事を繰返した。大気都姫は始めて
我に返ったように、滴《したた》るような媚《こび》を眼に浮べて、
「ここでございま....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
上に翻したる旗は愛なりき。 請ふ、なんぢら乾葡萄をもてわが力を補へ。 林檎をもて
我に力をつけよ。 我は愛によりて疾みわづらふ。 或日の暮、ソロモンは宮殿の露台....
「或る女」より 著者:有島武郎
ってから葉子に残るものは、嘔吐《おうと》を催すような肉体の苦痛と、しいて自分を忘
我に誘おうともがきながら、それが裏切られて無益に終わった、その後に襲って来る唾棄....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
あの目前の生活の破壊にのみ囲まれて晏如たることが出来よう。そして彼は「汝等もまた
我にならえ」といっている。それはこの境界が基督自身のものではなく、私達凡下の衆も....
「星座」より 著者:有島武郎
」と自分にからみついてくるガンベの鉄のような力強い腕を払い退けながら、柿江の足は
我にもなくガンベの歩く方に跟《つ》いていった。二人はいつの間にか制帽を懐《ふとこ....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
魅力から醒めると、事実がすべての赤裸な醜さのうちに暴露された。その客はまだ本当に
我にかえらないうちに、もうその唇には微笑が浮かんで来た。 「むこうで起こった事を....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
』と力無き返事せるのみにて、気乗りせず、尚悔恨の淵に沈む。 やがて、豁然として
我に返り、二タ仕掛の綸を、餌入の上に致し、一箱のマッチを傾けて火を点ずれば、濡れ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
けるのである。 戦闘群の戦術となると形勢は更に変化して来た。敵は散兵の如く大体
我に向き合ったものが
我に対抗するのではない。広く分散している敵は互に相側防し合う....
「活人形」より 著者:泉鏡花
檻に、無慙や身内の皮は裂け、血に染みて、紫色に腫れたる痕も多かりけり。 下枝は
我に取縋りて、得堪えぬ苦痛を訴えつつ、助けてよ、と歎くになむ。さらば財産も何かせ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、上ったら、これにお着換えなさいよ。ここに置いときますから、」 「憚り、」 と
我に返って、上って見ると、薄べりを敷いた上に、浴衣がある。琉球|紬の書生羽織が添....
「海異記」より 著者:泉鏡花
りりとさしつつ、 (児を呉れい。) と聞いたと思うと、もう何にも知らなかった。
我に返って、良人の姿を一目見た時、ひしと取縋って、わなわなと震えたが、余り力強く....