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我は顔
「我は顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我は顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
ざいますか。この夏公園で人殺しをした強盗の一件?」 髭ある人は眼《まなこ》を「
我は顔」に転じて、 「そう。知っておいでですか」 「話には聞いておりますが、詳細....
「春昼」より 著者:泉鏡花
少のうござる。 しかし、気をつけて見ると、あれでもしおらしいもので、路端などを
我は顔で伸してる処を、人が参って、熟と視めて御覧なさい。見返しますがな、極りが悪....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
つかなくも馴れし都の空を遶るに無残や郭公待もせぬ耳に眠りを切って破れ戸の罅隙に、
我は顔の明星光りきらめくうら悲しさ、或は柳散り桐落て無常身に染る野寺の鐘、つく/....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん。その正系のお前よりも、傍系の、あるかなきかの系図を言い立てた者が上席にいて、
我は顔をするのを、お前は口惜《くや》しいとは思いませんか。それを口惜しいと思うな....
「金狼」より 著者:久生十蘭
トへおしこんでしまった。なにか妙な気がした。葵が、なんの手紙か、とたずねると、久
我は顔をすこし赧らめて、 「公用だ」 と、それだけいうと、ついと立って、露台の....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
。浜に引上げた船や、畚や、馬秣のように散ばったかじめの如き、いずれも海に対して、
我は顔をするのではないから、固より馴れた目を遮りはせぬ。 かつ人一人いなければ....