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「我人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の騒いでいるのを。鳥は今度の大地震にも困ると云うことを知らないであろう。しかし我我人間は衣食住の便宜を失った為にあらゆる苦痛を味わっている。いや、衣食住どころで....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
。その結果、どうしても私が行かねばならなくなった。医師のところへゆくとすれば、怪我人の様子をよく見て行って話をせねばならないと思ったので、私は無理に気を励まして....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
なんだ、いまの機関銃か拳銃でやられたのだろう」 「そうじゃありません。その方の怪我人は片づけましたが、私の発見したそのお客の屍体は惨たらしく咽喉笛を喰い破られて....
少年探偵長」より 著者:海野十三
だ。 「ふむ、頭目の幸運てえものさ。このおれ以外の如何なる名医にかけても、あの怪我人はあと一時間と生命がもたないね」 机博士は、表情のない顔で、自信のあること....
火星探険」より 著者:海野十三
「とんでもない目にあうものだ」 河合が舌うちした。 厄介《やっかい》な怪我人《けがにん》 山木と河合の二少年は、箱車を曲《まがり》道のところでとめると....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
邸の妖怪変化は、皆私が手伝いの人と一所に、憂晴らしにしたいたずら遊戯、聞けば、怪我人も沢山出来、嘉吉とやら気が違ったのもあるそうな、つい心ない、気の毒な、皆の手....
南地心中」より 著者:泉鏡花
|倒に落ちた。そこに、めらめらと鎌首を立て、這いかかったためである。 それ、怪我人よ、人死よ、とそこもここも湧揚る。 お珊は、心|静に多一を抱いた。 「よう....
露肆」より 著者:泉鏡花
た声、地の下にて踊るよう。 「お次は相場の当る法、弁ずるまでもありませんよ。……我人ともに年中|螻では不可ません、一攫千金、お茶の子の朝飯前という……次は、」 ....
黒百合」より 著者:泉鏡花
徒に相済みませんを百万だら並べたんで。転んだ奴あ随分あったそうだけれど、大した怪我人もなし、持主が旦那様なんですから故障をいう奴もねえんで、そっちゃ安心をして追....
梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
ら表へ出るなと、戒めたものであるらしい。 またそれほど烈しければこそ、多くの怪我人も出来て、後には禁止されたのである。 六 荒々しいといえば、....
三枚続」より 著者:泉鏡花
関を、へい、御免ねえ、で愛吉はつかつかと。 かかる馴染でお出入といったような怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、 (おう、柴田さん、この、診....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
辛い世の中ですで、鑑査の報酬を要求します。はっはっはっ。その料金としてじゃね、怪我人を病院へ馳らす、自動車を使用しまするぞ。――用意!……自動車屋。」 柄杓と....
妖怪学」より 著者:井上円了
余がさきに示すごとく、応用心理学の一部分として講述するによる。 心理的妖怪は、我人の精神思想作用の上に現ずるものなれば、心理学のみにて解釈し尽くすべきがごとし....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
生ずるものにあらず。大脳は感覚、知覚の中枢にして、精神、思想の本位なり。例えば、我人の外物のなんたるを知り、道理のなんたるを考え、動かんと欲して動き、とどまらん....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
園に遊び、古今の英雄・学者の肖像、石に彫刻せるもの路傍に並列するを見て曰く、これ我人を薫育する良教師なり。およそ人たるもの、ひとたび英雄の肖像を見れば、その心お....