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「我儕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我儕の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の便り」より 著者:太宰治
酒は昼から飲み放題と来らあ、銭湯は朝からあったし、ふんどしだって純綿だったぜ。「我儕《われら》エジプトの地に於いて、肉の鍋の側に坐り、飽《あく》までにパンを食《....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
べければ其の顛末《もとすえ》を洩さずに能《よ》く知る人はありやなしやと思うがまゝ我儕《おのれ》が日ごろおぼえたるかの八橋《やつはし》の蜘手《くもで》なす速記法ち....
黒猫」より 著者:佐々木直次郎
ふ》の王の名。 (2)旧約全書創世記第一章第二十六―二十七節、「神いい給いけるは我儕《われら》に象《かたど》りて我儕の像《かたち》のごとく我儕人を造り……と、神....
名人伝」より 著者:中島敦
付を一見すると感嘆《かんたん》して叫《さけ》んだ。これでこそ初めて天下の名人だ。我儕《われら》のごとき、足下《あしもと》にも及ぶものでないと。 邯鄲の都は、天....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
夫婦は疲れ足曳きずって甲州街道を指して歩いた。何処やらで夕鴉が唖々と鳴き出した。我儕の行末は如何なるのであろう? 何処に落つく我儕の運命であろう? 斯く思いつゝ....
戦場」より 著者:夢野久作
も、四分の一残っていても構わない、ヴェルダンの要塞にブッ付けなければならないのが我儕、軍医の職務である……わかったか……」 「わかりました」 大佐の演説の身振....
惜別」より 著者:太宰治
ゃないか、パンもたらふく食べられたし、肉鍋には鴨と葱がぐつぐつ煮えているんだ。『我儕エジプトの地において、肉の鍋の側に坐り、飽までにパンを食いし時に、エホバの手....
文士としての兆民先生」より 著者:幸徳秋水
に鮮美清麗の新物たらしめ、下無終に延きて其以後の物有ること無からしむること是れ豈我儕日本人民の至頂に非ずや。其至頂を成就せんと欲せば如何。皇室と内閣と別物たらし....
」より 著者:中谷宇吉郎
ハ温 熱ヲ解シ寒ヲ禦《ふせ》グ天地ノ神工|固《もと》ヨリ偶然ニ非ズ 路上ノ積雪|我儕《わがせい》コレヲ※過《とうか》スルガ如キ豈《あに》奉戴ノ意ヲ存セザルベケン....