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我君
「我君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我君の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名君忠之」より 著者:夢野久作
しょうぞ」 「いかなこと。殿の御意もそこで御座る」 「さればこそ。結構な御意……
我君は御名君。老人、胸がスウーッと致した。早々与九郎を追放されませい」 「ささ。....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
寺、安穏寺、北のは――寺、――寺、東にも、西にも、おのがじし然も申合わせた様に、
我君|眠りませ、永久に眠りませ、と哀音長く鳴り連れて居る。二つの響はあたかも余等....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
ソリ反り、凝っとスーラーブの後姿を見、大股な、暖か味のある足どりで近づいた。 「
我君!」 スーラーブは、始めて気がついたように、シャラフシャーを振向いた。そし....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
う一訓を案じ、万葉集燈でコギイデナと定めるに至った。「乞」をイデと訓む例は、「乞
我君」、「乞我駒」などで、元来さあさあと促がす詞であるのだが「出で」と同音だから....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
たが、思わず呟いたものである。 「洛外北山に住んでいて、時々|洛中に現われては、
我君を詈り時世を諷する、不思議な巫女があるという、困った噂は聞いていたが、ははあ....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
う若い武士であった。 「幸蔵主殿は私用とのことで、何も恐れるには及ばない。それに
我君と幸蔵主殿とは、幼少の頃からのご懇親で、万事につけて聚楽のお為を、以前からお....
「金狼」より 著者:久生十蘭
くまさ》! と、怒鳴った。 西貝は久我のほうへ顎をしゃくって、 「こちらは、久
我君。……このひとも怪人から手紙をもらったひとりなんだ。ときになにかニュースがあ....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
隅田、高橋の勢の、五千余騎をさえ渡辺の橋にて、追い崩しましてござりまする。かかる
我君の手腕にも恐れず、公綱わずか七百余騎にて二千余騎のわが軍に向うというは、先般....
「鈴が通る」より 著者:三好十郎
。カリンサンの事を訴えるちったってお前、……弱ったなあ。(コトコトと足音)ああ久
我君、どこへ行くの? 吏二 学校。教科書が来たんですって。……(カタカタと歩いて....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
に、時節が参ろう、もう少し待て、頑張っておれと、慰撫に努めておりますが、願わくば
我君よりも、一度おことばを下し置かれれば、彼等父子も一層誠忠をふるって、ご西下の....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
語のみえるのは、『日本紀』武烈天皇七年条の法師君をもって始めとする。これは百済斯
我君の子で、子孫がわが国に留まって倭君となったとある。これを法師君といったのは、....