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我慢の角
「我慢の角〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我慢の角の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
うにあろうとも、私としてはゆるすのがほんとうでした。いくら苦しくても。知らぬ間に
我慢の角が出ていました。 親鸞 ゆるしてやっておくれ。 僧一 はい。(涙ぐむ) ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
め一村の老幼|芽出度とさゞめく声は天鼓を撃つ如く、七蔵がゆがみたる耳を貫けば是も
我慢の角を落して黒山の鬼窟を出、発心勇ましく田原と共に左右の御前立となりぬ。 ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
遣る、幼児が玉のような顔を見ては、世に何等かの大不平あってしかりしがごとき母親が
我慢の角も折れたかして、涙で半襟の紫の色の褪せるのも、汗で美しい襦袢の汚れるのも....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
察しでございましょうが、それをすつぱりと言い当てられました。これにはさすがの私も
我慢の角を折り、とうとう一|切を懺悔してお恕しを願いました。その為めに私は割合に....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
》き彼なれば、非道なる圧制にこそ反抗もすれ、事《こと》を分けたる親の言葉の前には
我慢の角も折れ尽し、そのまま家におらんかとも考えしかど、多額の借財を負える身の、....