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「我我〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我我の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
独り太陽の下ばかりではない。 天文学者の説によれば、ヘラクレス星群を発した光は我我の地球へ達するのに三万六千年を要するそうである。が、ヘラクレス星群と雖《いえ....
モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
。この最も奇怪な恐ろしい事件〔フランスでは『事件《アフエール》』という言葉はまだ我我の感ずるような軽々しい意味を持っていない〕に関しては多くの人々が取り調べられ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《ひるがえ》し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て乱合《みだれあっ》て、入我我入《にゅうががにゅう》でメッチャラコ、唯|逆上《のぼせあが》ッた木戸番の口だ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
。 しかるに、『起世因本経』八には北洲が吾人の住む南洲に勝る事三つ、一には彼人我我所なし、二には寿命最も長し、三には勝上行あり、南洲が北洲に勝る事五つ、一には....
私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
の第一街を歩いている。哀れなる女よ、男と対等に歩もうとするには余りに遅れている。我我は早くこの径より離れて追い縋りたい。 総てに無自覚であった従来の女に貞操の....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
普通の状態となるに到れば、今に幾倍する摯実と熱心と勇気とを以て、一般の労働制度を我我に最も適応したものに鋳直さずには置きません。そうなれば、勤勉な労働婦人は、そ....
婦人と思想」より 著者:与謝野晶子
の反省と批判とを徐ろに考える人は少いのである。専制時代、神権万能時代にあっては、我我は少数の先覚者や権力者に屈従し、その命令のままに器械の如く働けばよかったので....
女子の独立自営」より 著者:与謝野晶子
新規範は、各人の個性と権利と自由とを尊重する事が根柢の精神になっておりますから、我我日本の臣民は万事にこの精神を生活の標準とし、陛下の聖旨に副い奉るように致さね....
婦人改造と高等教育」より 著者:与謝野晶子
あった頃と今日との教育主義の推移はどうでしょう。あの頃は世界の大勢に逆行し併せて我我若い婦人の内部要求を無視した旧式な賢母良妻主義が一般女子教育家の聡明を脅かし....
暗黒星」より 著者:黒岩涙香
の原因に就いては一定の説が有りませんけれど、数箇月の後には或いはその光を減じて、我我の目に見えぬ迄に小さくなったり或いは一種の星雲に変じて了います。 二十一 「....
四つの都」より 著者:織田作之助
や。善は急げ思て誰にも挨拶せんと来たんや」 鶴三「こりゃ良い道連れが出来た。……我我も善は急げの方でな」 夜店出し「そんならチョボチョボやな」 新吉「ほな、おっ....