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「我相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

我相の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
あろうが、純粋経験説の立場より見れば、こは実に主客合一、知意融合の状態である。物我相|忘《ぼう》じ、物が我を動かすのでもなく、我が物を動かすのでもない、ただ一の....
もの思う葦」より 著者:太宰治
らざる太い、まっ黒な線がある。ジェネレーションが、舞台が、少しずつ廻っている。彼我相通ぜぬ厳粛な悲しみ、否、嗚咽さえ、私には感じられるのだ。われらは永い旅をした....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ら、どうせ我国民に取っては新語である。故に彼の語の発音をそのままに我に取る方が彼我相通じてよいから、いっそ新字を製して直ちにこれに原音を発せしめて、原語と同視せ....
文壇の趨勢」より 著者:夏目漱石
趨勢《すうせい》である。いわゆる混戦時代が始まって、彼我《ひが》相通じ、しかも彼我相守り、自己の特色を失わざると共に、同圏異圏の臭味を帯びざるようになった暁が、....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
であらうが、純粋経験の立場より見れば、これ実に主客合一、知意融合の状態である。物我相忘じ、物が我を動かすのでもない。我が物を動かすのでもない。只一の光景、一の現....
妖怪学」より 著者:井上円了
我とは、我に二重の体ありて、内外相合してこの一身を成立するを義とし、昼間は二種の我相合して作用を現し、夜間はその一種出でて野外に遊ぶ。これ、夢の起こる原因となす....