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我等
「我等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
我等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
の連中のモットオは『野菜をしてことごとく赤茄子《あかなす》たらしめよ。然らずんば
我等に死を与えよ』と云うのですからね。」
僕「なるほどシャツ一枚の豪傑《ごうけ....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
の助かりのためならば、いかなる責苦《せめく》も覚悟である。おん主《あるじ》は必ず
我等のために、御加護《おんかご》を賜わるのに違いない。第一なたらの夜《よ》に捕《....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
――艱難汝を玉にするとすれば、日常生活に、思慮深い男は到底玉になれない筈である。
我等如何に生くべき乎《か》。――未知の世界を少し残して置くこと。
社交
....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
俊寛《しゅんかん》云いけるは……神明《しんめい》外《ほか》になし。唯《ただ》
我等が一念なり。……唯仏法を修行《しゅぎょう》して、今度《こんど》生死《しょうし....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
です。僕はこう云う寂しさを少しも不足には思っていません。しかしK君やS君は時々「
我等の都会に対する郷愁」と云うものを感じています。M子さん親子も、――M子さん親....
「想片」より 著者:有島武郎
級に対してみずから挽歌《ばんか》を歌うものでしかありえない。このことについては「
我等」の三月号にのせた「雑信一束」(「片信」と改題)にもいってあるので、ここには....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
究しておりながら、このあらゆる良匠中の最良にしてまた最も系統的な巨匠の手によって
我等のために造られた宇宙機関の運動について何らの確実なものをも把握しなかったこと....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
失われてしまうであろう。繰返して強調する、今日世界に自由主義國家はどこにもない。
我等の尊敬するイギリスさえ統制主義國家となり、アメリカまた自由主義を標榜しつつ實....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
ぞ。」 とて、鑿をこつこつ。 「何様それじゃ、昨日から、時々黒雲の湧くように、
我等の身体を包みました。婆というは、何ものでござるじゃろう。」と、廉平は揖しなが....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
て行くであろう。 問『所謂魔群とは、いかなる種類のものか?』 神と人との敵――
我等の使命に対して、絶えず反抗的態度を執りつつある、有力なる悪霊の集団がそれであ....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
の男女なり。是等の男女はチエホフの作中にも屡その面を現せども、チエホフの主人公は
我等読者を哄笑せしむること少しとなさず。久保田君の主人公はチエホフのそれよりも哀....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
人らしき心地したれど、謹厳などと云う堅苦しさは覚えず。英雄崇拝の念に充ち満ちたる
我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又夏目先生の御葬式の時、青山斎場の門....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
も心退けて安からねば「いかなる所にても自活の道を求めたし」と言えば、深沢も「折角
我等を人がましく思いたまいて伯父ごより御添書ありしに学校へも入れ申さぬは不本意な....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
対してまた、われわれ学生の憤激が爆発した。大学の中に捜査の手を伸べるとは何事か。
我等は学問の独立と研究の自由を守らなければならない。大学擁護の運動を起さなければ....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
る。時とするとはっきり全く違った応えを送って来ることもある。それは山彦ではない。
我等と同じように茸訪問に遊ぶやからが悪戯にするか、もしくは矢張り伴にはぐれたため....