戒師[語句情報] » 戒師

「戒師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戒師の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連環記」より 著者:幸田露伴
和二年を以て、自分が折角こしらえた繭を咬破って出て、落髪出家の身となって終った。戒師は誰であったか、何の書にも見えぬが、保胤ほどの善信の人に取っては、道の傍の杉....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
く辞し奉り、翌永正十三年春の花が散ると間もなく、四月の十三日というに、照雲上人を戒師と頼んで盧山寺において落飾し、法名堯空、逍遙院と号した。後世永く歌人の間に尊....
源氏物語」より 著者:紫式部
のであろうが、じっと堪えて脇息によりかかっておいでになった。延暦寺の座主のほかに戒師を勤める僧が三人参っていて、法服に召し替えられる時、この世と絶縁をあそばされ....
源氏物語」より 著者:紫式部
なりたいと夫人が望むので、頭の頂の髪を少し取って、五戒だけをお受けさせになった。戒師が完全に仏の戒めを守る誓いを、仏前で尊い言葉で述べる時に、院は体面もお忘れに....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
人の尊崇をうけていた。天平五年、和尚四十六歳のころには、淮南江左に和尚より秀でた戒師なく、道俗これに帰依して授戒大師と呼んだ。前後大律並びに疏を講ずること四十遍....
法然行伝」より 著者:中里介山
。父の時国が云うのに、 お前が孕《はら》める処定めてこれは男の子であって一朝の戒師となる程の者に相違ないと。 母の秦氏は心が柔和で、身に苦しみがない。堅く酒....