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「戒慎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戒慎の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
験したから、以後は自分も慎み、朋輩《ほうばい》にも申し聞けておかねばならぬという戒慎の心だけは起ったらしい。 「そうでしょうね、やっぱり、エライ人は、エライんで....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
及び増加は、人類の性質における何ものかによるよりも、人民が結婚するに当って感ずる戒慎的困難により、家族扶養上の煩苦と経費との予想により、制限されるところが多い、....
西航日録」より 著者:井上円了
ならざるはなし。ゆえに、シナ人に阿片の害を説くと同時に、日本人に飲酒の害を説きて戒慎を加えしめざるべからず。 シナの市街中、最も余輩の目に触れたるものは、卜筮....
山の人生」より 著者:柳田国男
でなかった。訪問のあるという日は前兆があり、またはあらかじめ定まっていて、一家|戒慎して室を浄め、叨りに人を近づけず、しかも出入|坐臥飲食ともに、音もなく目にも....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
る。「忌む」という語ともとは多分一つで、特殊に昂奮する日でもあれば、同時に特別に戒慎すべき日でもあった。酒が無くては男たちにはその心理状態が得られなかったのであ....