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戟
「戟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
りに透かして見れば、太刀《たち》をはくもの、矢を負うもの、斧《おの》を執るもの、
戟《ほこ》を持つもの、皆それぞれ、得物《えもの》に身を固めて、脛布《はばき》藁沓....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
膝のあたりにはちゃんと扇面を控えていた。ただ、咄嗟《とっさ》の際にも私の神経を刺
戟したのは、彼の左の手の指が一本欠けている事だった。私はふとそれに気がつくと、我....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
。この勢いに気を呑まれて、私は元より当の鍛冶《かじ》まで、しばらくはただ、竹馬を
戟《ほこ》にしたまま、狂おしい沙門の振舞を、呆れてじっと見守って居りました。
....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
と、云われた後《あと》では、のみなれた煙草の煙までがいつもより、一層快く、舌を刺
戟《しげき》するような気さえ、したのである。
二
斉広《な....
「二人小町」より 著者:芥川竜之介
です。
三
大勢《おおぜい》の神将《しんしょう》、あるいは
戟《ほこ》を執《と》り、あるいは剣《けん》を提《ひっさ》げ、小野《おの》の小町《....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
に思い浮べることがある。それは従来の経験によると、たいてい嗅覚《きゅうかく》の刺
戟から聯想《れんそう》を生ずる結果らしい。そのまた嗅覚の刺
戟なるものも都会に住ん....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
なく動き、流るるともなく流れる大川の水の色は、静寂な書斎の空気が休みなく与える刺
戟《しげき》と緊張とに、せつないほどあわただしく、動いている自分の心をも、ちょう....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
るで高天原《たかまがはら》の八衢《やちまた》のように、今では寸分《すんぶん》の刺
戟《しげき》さえない、平凡な往来に過ぎないのであった。
夕暮が近くなった時、川....
「少年」より 著者:芥川竜之介
当時愛したのはそれほど品《ひん》の好《い》い色彩ではない。むしろ悪《あく》どい刺
戟《しげき》に富んだ、生《なま》なましい色彩ばかりである。彼はその晩も膳の前に、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のみならず「戯考」は「虹霓関」の外にも、女の男を捉《とら》えるのに孫呉の兵機と剣
戟《けんげき》とを用いた幾多の物語を伝えている。
「董家山《とうかざん》」の女主....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
てしまう。それがだんだん嵩《こう》じて来ると、今度は極《ごく》些細《ささい》な刺
戟からも、絶えず神経を虐《さいな》まれるような姿になった。
第一、莨盆《たばこ....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
鎧を着下した、身の丈三丈もあろうという、厳かな神将が現れました。神将は手に三叉の
戟を持っていましたが、いきなりその
戟の切先を杜子春の胸もとへ向けながら、眼を嗔ら....
「墓」より 著者:秋田滋
の毛のよだつような行為を傍聴人の念頭にまざまざと想い起させて、頻りにその感情を刺
戟した。忿怒の身顫いが傍聴人たちの間をつたわって行った。論告を了って検事が着席す....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のだが、この妖怪が出そうな時刻には、自然界のもの音はみな、彼の興奮した想像力を刺
戟した。丘の斜面から聞えてくるウィッパーウィル(原註)の鳴く声。雨蛙の不吉な声は....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
。それは、自由な、何よりすぐれた、自分の心を思うままにすることが出来る、上品な刺
戟を求めている人にあっては、どんなにかふさわしい、どんなにか好い、どんなにか珍ら....