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戦争と平和
「戦争と平和〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦争と平和の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
いが――」
「序《ついで》に全部認めちまうさ。――そう云えばこの頃初子女史は、『
戦争と平和』に匹敵《ひってき》するような長篇小説を書いているそうじゃないか。どう....
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
いたのである。あたりまえのことであるが、私は、これを有り難い発見だと思っている。
戦争と平和や、カラマゾフ兄弟は、まだまだ私には、書けないのである。それは、もう、....
「令嬢アユ」より 著者:太宰治
背広服を着て旅に出る。鞄《かばん》には原稿用紙とペン、インク、悪の華、新約聖書、
戦争と平和第一巻、その他がいれられて在る。温泉宿の一室に於いて、床柱を背負って泰....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
め、ついに戦いが終了するのである。) レオ・トルストイ――「セバストポール」「
戦争と平和」「想いおこせ」等 フセオロド・ガルシン――「卑怯者」「愚かなイワノ....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
得ない程度の、非芸術的な価値の劣等なものであったとは云え――。 トルストイの「
戦争と平和」なぞ、その当時、「自由の旗名残の太刀風」の題下に翻訳されたのであった....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
れの模倣の十銭本が、いくつも出たのである。私のは、その中の一つで、トルストイの「
戦争と平和」を、二百枚にちぢめて書いてくれ、原稿料は四十円。名は、相馬御風氏のを....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
色だが、正三には、頭上にかぶさる星空が、ふと野戦のありさまを想像さすのだった。『
戦争と平和』に出て来る、ある人物の眼に映じる美しい大自然のながめ、静まりかえった....
「先生への通信」より 著者:寺田寅彦
ゼネヴからベルン、チューリヒ、ルツェルンなどを見て回りました。ルツェルンには
戦争と平和の博物館というのがあって、日露戦争の部には俗悪な錦絵がたくさん陳列して....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
マの創造性と積極性とに乏しいものはない)。 処が芸術に於ては様子は多少違う。『
戦争と平和』という題でトルストイが描こうとした主題はそれが成功しようがしまいが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てれんてくだ》にして、体裁だけは高尚がっておりました。 ロシヤのトルストイが「
戦争と平和」を脱稿したのは、この前年であります。フランスのユーゴーが「哀史《レ・....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
連続――の四十頁を要求しようとも、それは問題とするに足りない。 トルストイの「
戦争と平和」に、構想の欠乏――「母線」を見る明の欠乏――を難じ、事実の堆積に過ぎ....
「形態について」より 著者:豊島与志雄
伝うボヴァリー夫人のスカートの動きは、生々と吾々の目に映ってくる。トルストイの「
戦争と平和」の中のボルコンスキー公爵夫人の上唇やそのむく毛は、つよく吾々の目を惹....
「愛読した本と作家から」より 著者:黒島伝治
のみず/\しい、詩に、引きつけられた。「アンナ・カレニナ」「復活」などよりも、「
戦争と平和」が好きだ。戦争を書いた最もいゝものは、「セバストポール」だ。「セバス....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
のものを西欧の近代の戦争文学と比較するならば、トルストイの「セバストポール」や「
戦争と平和」は勿論、ガルシンの「四日間」「兵卒イワノフの手記」「卑怯者」でも、ま....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
だ。普通、批評は一定既成の作品に関する批評でなくてはならぬと云われている。だが『
戦争と平和』の批評は勿論『復活』や『アンナ・カレーニナ』との連関なしに行なわれ得....