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戦列
「戦列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦列の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
イワノウィッチは、いちばん左翼にいて、機関銃隊を指揮していた。敵の砲弾は一渡り
戦列を荒すと、機関銃隊を最後の目標とした。操縦者がみるみるうちに倒れた。イワノウ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
るのが見えた。亡者たちが、「わしらの眠っている下を掘るのですよ、わしらもいよいよ
戦列につきましたわい、はははは」といっているようだ。 坂下へおりて、停留所に佇....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
でも行けぬ。百合の花をもって礼拝し、蓮の花をもって冥想に入り、ばらや菊花をつけ、
戦列を作って突撃した。さらに花言葉で話そうとまで企てた。花なくてどうして生きて行....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
シュタインの左翼は、王の右翼よりも遙かに散開しいたれば、王ウイルヘルム侯に命じて
戦列を整わしむ。その時、侯は再び過失を演じて、加農砲の使用を遅らしめたり)
....
「「インガ」」より 著者:宮本百合子
た。ドミトリーの生涯は新しく、闘争と餓えとの間から萌え出した。プロレタリアート全
戦列の前進とともに。 グラフィーラの生活は、ドミトリーのその急速な社会生活の拡....
「質問へのお答え」より 著者:宮本百合子
の偶然もっている条件――才能と環境――だけに頼らず、科学技術者として勤労人民の全
戦列の一翼にむすびついて前進しなければならないという時代に入っています。 日本....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
持法に対するその恐怖心を、所謂指導者やその理論批判に集中表現させることで、進歩的
戦列を崩壊させる手段としたのであった。 きょうより考えれば、あれほど残虐非道な....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
?」
「うん」
アリョーシャは異常な注意をもって聞き耳を立てた。
「おれはその
戦列大隊で見習士官として勤務していたのだけれど、まるで流刑囚かなんぞのように、監....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
らはそれに応ずるに蹂躙《じゅうりん》をもってした。彼らの偉大なる馬は立ち上がり、
戦列をまたぎ越し、銃剣の上をおどり越え、そしてそれらの生きたる四壁のうちに巨大な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はロボーの下に属して共に指揮を取っていた。多勢の斥候隊は、国民兵の各隊の中にある
戦列隊で編成され、飾り帯をつけたひとりの警部を先に立てて、反乱してる街路を偵察《....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
場へ出られる。」
「そしてそこで捕《つかま》る。」と群れの中から他の声がした。「
戦列兵か郊外兵かの前哨《ぜんしょう》に行き当たる。労働服をつけ縁無し帽をかぶって....
「大会を終りて」より 著者:中井正一
ちはもはや孤独ではない。 図書館を社会教育法の仕上げのかたちにおいて、新たなる
戦列に就くにあたって、私たちのこの孤独ならざる深いこころ、この「論理」と「現実」....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
なるまい。
ファウスト
それではどうぞ、この元気な物共を、
すぐあなたの
戦列に加えて、
隊の士卒と深く入り交らせ、
一つになって、大きい伎倆を揮わせて見....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
反軍事研究団事件のあと、わたくしは卒業をまたずに早稲田を飛び出し、社会運動の
戦列に加わった。この年の九月一日、あの関東大震災は私にとって初めての大試練であっ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、横広(大王時代通常四列、プロイセンに於ては現に三列)に並列した歩兵大隊を通常二
戦列と、両翼に騎兵を配置し、当時効力未だ充分でなかった砲兵はこれを歩兵に分属して....