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戦勝
「戦勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
手のつかざるときに、かかるときに国民の真の価値《ねうち》は判明するのであります。
戦勝国の戦後の経営はどんなつまらない政治家にもできます、国威宣揚にともなう事業の....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
うのはちょっと意気なところのある人だった。 それから、やはりその頃のことだが、
戦勝の祈祷と各自の夫の無事を希う祈祷との、夫人連の会があった。その祈祷にはやはり....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
授かった人にのみ限られていた。 茶道の盛んであった時代においては、太閤の諸将は
戦勝の褒美として、広大な領地を賜わるよりも、珍しい美術品を贈られることを、いっそ....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
平壌に於ける敗戦までは、まだまだ積極的な態度であったが、これ以後の日本軍は処々の
戦勝あるとは云え、大局に於て退軍の兆が現れるようになった。だが、その間に在って、....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
いで十一月二十六日、正行は和田助氏を先陣として住吉天王寺附近の敵を邀撃した。此の
戦勝は圧倒的であり、したたかにやられた賊軍はすっかり、狼狽したらしい。彼等の記録....
「海底都市」より 著者:海野十三
んにもなくなって死のことしか考えられなかったときに、それまでは敵として戦ってきた
戦勝国のアメリカなどが意外にもわれわれの手をとって泥溝《どろみぞ》の中から救い上....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
について五日目のことだった。 ここで話は一日前にさかのぼる。場所は、東京九段の
戦勝展覧会場の中であった。朝早くから、会場の門はひらかれていた。お昼からは、見物....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ある。 八重垣というのはこの竜造寺家幾代目かの寵姫である。戦乱の収まって以来、
戦勝者が本藩を建て、竜造寺家はその支藩の名の下にこの土地に封ぜられた。その八重垣....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ってしまい、そこではそんなにひどく降らぬということになるとその修験者は大いにその
戦勝を得たことを誇り、また民人も大いに賀する訳でありますが、もし不幸にして霰が沢....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
リングお恵みになります」 それに加えて、軍隊の集合する前で、声高く朗読せよとて、
戦勝祈願のための女王の祈祷文もあった。「世界の衆生に君臨し給う全能の神よ! あら....
「西航日録」より 著者:井上円了
ル(Battle)村に遊ぶ。これウィリアム・コンクェロール王の古戦場にして、当時
戦勝記念に建立せし寺院、今なお存せり。 車行数里入田園、処処春風草色喧、欲問一千....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
近年もっぱらわが国の社会教育、地方教育、民間教育に従事せし以来、自ら思うに、
戦勝国の国民として世界に活動するには、海外の事情に通ずるを要す。ことに戊申詔書の....
「勝ずば」より 著者:岡本かの子
床に起き直って家の女手に向って頼みに来る千人針を二針三針縫った。 政枝はラジオ
戦勝ニュースを聴くのを楽しみにした。 戦況はどんどん進んで行った。 夏から秋....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
まで参謀総長であったならば、ドイツは第一次欧州大戦も決戦戦争を遂行して仏国を属し
戦勝を得たかも知れない(仏国撃破後英国を屈し得たか否かは別問題である)。しかしモ....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
抵の日本人がそうであったように、いや、茂吉は、それ以上に、愛国心をふるいおこし、
戦勝をひたすら祈っていたから、この葉書の文句の中にあるように、自分の弟子分の歌人....