戦友[語句情報] » 戦友

「戦友〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦友の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
だった。しかし口数の少い彼は、じっとその考えを持ちこたえていた。それだけに、一層戦友の言葉は、ちょうど傷痕《きずあと》にでも触《ふ》れられたような、腹立たしい悲....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
を考えた。 彼の顔は、その頃からやや蒼白な色を帯び、狂犬のような瞳をしていた。戦友はそれを臆病だと解しようとしたが、彼は、それに抗議を申し込むでもなかった。が....
軍用鮫」より 著者:海野十三
ないいか、用意!」 海面には虎鮫が、将棋の駒のようにずらりと鼻をならべて左右の戦友をピントの合わない眼玉で眺めている。 「いいねえ。では――はいッ、キャメラ!....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
の道楽でもあり楽しみなんですが、それというのもそのお友達は、日露戦役に生き残った戦友で、逢えばその当時のことが思い出されて、ちょっとやそっとでは別れられなくなる....
自叙伝」より 著者:大杉栄
にあたる、陸軍墓地へ連れて行かれた。北川大尉を始め学校の他の士官等は、その多くの戦友の墓をここに持っていた。そして彼等はその墓の一つ一つについて、その当時の思い....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
だという。 で、まず、キシニョーフへ出て来て背嚢やら何やらを背負されて、数千の戦友と倶に出征したが、その中でおれのように志願で行くものは四五人とあるかなし、大....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、潜水服のようなものを着た怪人物が姿をあらわし、爆弾から立ち出でると、のっそりと戦友の屍を踏まえて、突っ立った。 これを見たカモシカ中尉の愕きは、なににたとえ....
地球要塞」より 著者:海野十三
久慈は、いそぎ私に近づき感激の握手をした。 「もういけないかと思った。なにしろ、戦友が、ばたりばたりとやられるのだ……でも、集るだけは集って、抵抗した。そして、....
怪塔王」より 著者:海野十三
しあいながら、怪塔ロケットを追いかけ、怪塔王とたたかって来たのでした。その勇しい戦友のすがたは、もはや機上に見られないのでありました。 「八つざきにしてもあきた....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
基地のバラックに、頭と頭とを並べて起伏した仲だった。 この二人は、無二の仲よし戦友だったけれど、二人の性格は全くあべこべだった。戸川中尉が飛行将校にもってこい....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
なことを思った。 (さっき、ピートと二人で、この戦車の中へ、とびこむとき、船員か戦友かが、ちょうど食べかけていた林檎を、二人のどっちかが、靴のさきでけとばして、....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
ないんだからね」 それにこたえた水兵が、手紙を書く手をちょっと休めて、あたりの戦友をグルッと見廻しました。グルッと見廻すといったって、まるで樽の中のような兵員....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
田のために、その功を称えたのであった。 「いや、よく分かっとる」と、長谷部少佐は戦友の手をやさしく撫でつつ、 「杉田も、えらい奴だ。貴様が優しくて強いから、そん....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
。しかし、怖れることはない。普魯西には、われわれ以前に、赫々たる功勲にかがやく、戦友が多々いるのである。今暁われわれは、彼ら以上の大成功を期待している。諸君よ、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
イツやソ連の軍事研究に比し甚だ振わないことは、遺憾ながら認めざるを得ない。私は、戦友諸君はもちろんのこと、政治・経済等に関心を有する一般の人士も、軍事につき研究....