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「戦場ヶ原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦場ヶ原の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
る。可愛い子には旅させろ、大事な親にも旅させろだろうかと笑いました。 翌日は、戦場ヶ原や白樺林、楢の深山らしい雄大で凄い樹林をぬけて湯元へ登ったら、ここには雪....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
てまた。 九月二十日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 田辺至筆「秋の戦場ヶ原」(一)と有島生馬筆「霧嶋連山遠望」(二)の絵はがき)〕 (一)二十日....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
彼は笑っていた。そして良一の旅の話をききたがった。 「奥日光……あの辺はいいね。戦場ヶ原から湯本温泉へかけて……。あすこに、温泉の湖水があるのを知ってるかい。湖....
湯元の秋」より 著者:豊島与志雄
ある。 湯元から二十町ばかり山道を下ると、男体山の穏かな姿が東方に聳えている、戦場ヶ原の高原に出る。広い平らな高原のうちには、恐ろしく澄み切った空気が静かに澱....
高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
ここに、真に高燥な大気がある。高原だけではいけないのだ。代表的高原たる軽井沢や戦場ヶ原や仙石原などに、湿潤な重い大気が漂っているのは地勢の故であろうけれど、那....
海亀」より 著者:岡本綺堂
などと大いに意気込んでいたのだが、実際はあまり勉強もしなかった。湖水で泳いだり、戦場ヶ原のあたりまで散歩に行ったりして、文字通りにぶらぶらしていると、妹が帰郷し....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
りの項に加えてよかろう。湯元の温泉に一夜を寛ぎ、翌|黎明爽昧の湯の湖を右に見て、戦場ヶ原の坂の上に出て、中禅寺湖の方を展望すれば、景観は壮大である。 茫漠とし....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
る。 奥日光の湯川では、猛然と鈎に飛びつく鱒に深い興趣を求めたのであるが、あの戦場ヶ原を取りまく大きな山々の景観には、幾度か心を惹かれた。初夏、浅緑のおおう渓....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
は比較的なだらかにて、案外楽を致し候。甲武信の信州側は小舎まで全く雪に封じられ、戦場ヶ原の一時間行程の処まで所々に残雪有之候。東沢は釜沢の途中まで新緑滴るが如く....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
が西の天を限っていた。久振りで眺めた中禅寺湖畔の秋色は矢張り勝れていると思った。戦場ヶ原は秋正に闌である。東から北にかけての落葉松の林が続いていたように覚えてい....