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戦意
「戦意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の武力は連合軍に比し多くの点で極めて優秀でありましたが、兵力は遥かに劣勢であり、
戦意は双方相譲らない有様で大体互角の勝負でありました。ところがヒットラーがドイツ....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
引きずって行こうとする現状にはもはや愛想が尽きている。 政府は二言目には国民の
戦意をうんぬんするが、いままでのごとく敗けつづけ、しかもさらに将来に何の希望をも....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
機。五時四十分にようやく警報解除となる。一回は南方に焼夷弾を落としていった。敵の
戦意も相当のものじゃ。 ◯夜間の空襲はせいぜい一時間でケリがついたのが、一昨日か....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
なく退いて仕舞った。 籠城軍が堅守の戦法は、なかなか侮り難い上に、寄手の軍勢は
戦意が薄い為に、戦局は、一向はかばかしくない。温泉颪の寒風に徒らに顫え乍ら、寛永....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
故の諸藩とも嚮背に迷って居り、幕軍自身が、新選組や会津などを除いた外は、決然たる
戦意がなかったのであろう。 とにかく、幕府はすぐ瓦解して了い、明治政府は成立|....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
その外は皆ふだんの心のみおこりて、おほくは打ちはづす事敵も味方もひとし」 誰も
戦意がなく、ただお義理に戦争しているのだから、同じ京都で十一年間も、顔を突き合わ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
もあると云う。 月給の不渡りと、食糧の欠乏と、張宗昌の無理強いの戦闘に、却って
戦意を失ってしまった。彼等は、泰山を越して逃げ帰った連中だ。そのうちの一部だ。塩....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ればならぬが、内輪同士では年寄の愚痴のような繰言を陳べてるが、外に対しては頭から
戦意が無く沈黙しておる。 二十五年の歳月が聊かなりとも文人の社会的位置を進めた....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
て、貴様のかるがるしい態度は、一たいなにごとか」 「いや、おれはケレンコ司令官の
戦意をうたがっているのだ。いつも、口さきばかりで、今まで一度も言ったことを実行し....
「東京要塞」より 著者:海野十三
その面の下でもって恐ろしい牙を鳴らしているとしか思われない。 こうして某大国の
戦意ははっきり読めるのであるが、早く知らなければならないことは、これから某国がと....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
えさ、という顔であった。そして彼は、痩せッぽちの胸をグッと張って、腕組みをした。
戦意たかまり、自信満々の様子である。 正宗菊松も戦闘にそなえて胴ぶるいをし、半....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
があると思うの」 だいぶ足りなそうな女にこう云われて、せっかくハリきった菅谷も
戦意トミに衰えてしまった。考えてみればノータリンのこの女がこう云うぐらいだから、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ているし、眼は三白眼かヤブニラミに見える。それは捕虜をとらえればその場で処刑する
戦意を示しているのである。彼女はふと気がついて帽子をぬいで台の上においた。彼女の....
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
も思い切って心を許し、眠に入ることが出来なかったので、身心次第に疲労れ衰弱えて、
戦意|頓に失われ、退陣したいものと思うようになった。 四 天王寺....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を回復、平和への希望を得て冬営についた。 ハ、一七五八年 マリア・テレジヤの
戦意旺盛にして平和の望みは絶え、露軍は昨年東普に侵入退却したが、この年一月二十二....