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「戦時体制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦時体制の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ことは勿論だ。そこで既成政党が従来の既成政党として止まるためには、何と云っても準戦時体制としての強力統制経済に反対せざるを得ず、従って又、その枢軸である国防予算....
社会時評」より 著者:戸坂潤
政一致声明とこの文教刷新政綱とは全く相一貫したものでただその一貫物が、ここでは準戦時体制からの演繹としてではなく、逆に準戦時体制自身が祭政一致体系からの演繹とし....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
いた、それと共にチェコスロバキアがふるえ上って居るという脇見出しもある。英国が準戦時体制を整えたという別見出しもある。 いよいよヨーロッパも再び行く所まで行か....
魔都」より 著者:久生十蘭
ぬ。まるで雲を掴むような話。 警視庁は俄かに色めき立つ。全東京の警察網は一斉に戦時体制に入った。本庁では急遽捜査会議を開き、捜査の大方針を決定すると、全管轄区....
政治の論理と人間の論理」より 著者:三木清
を繞《めぐ》る国際関係の緊張によってソヴェート自身も余儀なくされているいわゆる準戦時体制の強化の必要から、今度のような粛軍および清党工作が行なわれねばならなかっ....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
博士自身は極めて着実な典型的科学者であるらしい。併し博士の存在は、現代のような準戦時体制下の科学産業生産にとっては、或る特有な重大意義のあることである。この点博....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
る。現に今日の日本を見ると、すでに反作用的な思想秩序は略々その輪廓が出来上った。戦時体制がこの思想輪廓に一段と城壁を構築した。挙国一致であり国内相尅の止揚であり....
思想動員論」より 著者:戸坂潤
戦時体制、或いは寧ろ戦時的体制の下に、事実上今日各部面の動員が行なわれている。軍....
社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
央委員会に提出された「戦時革新政策大綱」なるものは現下の戦時革新政策の基調として戦時体制の堅実化、国民経済の計画化、挙国一致の積極化、を挙げている。どれも支配当....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
国一致が当然と考えられるようになるかが、問題なのだ。日本の社会はしばらく前から準戦時体制に這入ったと喧伝されている。だが昨今は、もはや準戦時体制ではなくて寧ろ戦....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
ろう。かくてとに角一応正常化されたこの政局の下にも拘らず、いつしか非常時の声は準戦時体制の声となりやがて全くの戦時体制となった。かくて一九三七年の日本は下半期に....