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「戦歿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦歿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
第五篇 第三の惨劇 一、犯人の名は、リュッツェン役の戦歿者中に Salamander soll gluhen(火精よ、燃えたけれ....
運命」より 著者:幸田露伴
、安遠侯柳升をして征戦に労し、都指揮衛青をして撃攘に力めしめ、都指揮|劉忠をして戦歿せしめ、山東の地をして一時|騒擾せしむるに至りたるもの、真に是れ稗史の好題目....
縮図」より 著者:徳田秋声
えつけたのもおそらく数年間の奉公に染みこんだその家庭の雰囲気であり、それが良人の戦歿後、しばらく中断状態にあった心神の恢復とともに芽出しはじめ、凄い相手をでも見....
道標」より 著者:宮本百合子
者が鈴なりになっていた正面大階段を見あげる石だたみの広場のはずれに、第一次大戦で戦歿したロンドン市民の記念塔がたっていた。「祖国のために死せる人々の名誉のために....
十二支考」より 著者:南方熊楠
戈《ほこ》を振るって敵を殺す事あまたなれども中村を知らざれば敵恐れず、中村ついに戦歿す。依って曰く、敵を殺すの多きを以て勝つにあらず、威を耀かし気を奪い勢を撓《....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
」のような兵士の悲惨な運命を描いた作品もあらわれた。 東大の学生が編輯した東大戦歿学生の書簡集『はるかなる山河に』一巻は、文学作品ではないが、深い感銘を読者に....
新たな世界主義」より 著者:豊島与志雄
る。是非とも脱皮しなければならないのだ。もしここで脱皮しなければ、敗戦の意義も、戦歿者達が流した夥しい血潮も、それこそ本当に無駄となる。そのことを、心ある人々は....
堕落論」より 著者:坂口安吾
ば身も蓋もないというが、果してどういうものであろうか。敗戦して、結局気の毒なのは戦歿した英霊達だ、という考え方も私は素直に肯定することができない。けれども、六十....
乾杯」より 著者:豊島与志雄
ていて、幾人かの女性を性的に知っていました。彼女は既に未亡人で、軍属として南方で戦歿した夫との間に、信一という子供もありました。そういう二人が、抱擁だけの一線で....
中庸」より 著者:坂口安吾
1 この村からは陸海軍大佐が各一名でた。陸軍の小野は南方で戦歿し、海軍の佐田は終戦後帰村した。余がそれである。 余がその村の村長となった....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
かし、それ以上に天皇自身が内省しなくてはならない。天皇の名に於て、数百万の人々が戦歿しているではないか。彼が偶像に仕立てられた狂気の沙汰が、それをもたらしたので....
殺意(ストリップショウ)」より 著者:三好十郎
たと言う しょうことなしにイヤイヤながら戦争に引っぱり出されていたのだと言う 「戦歿学生の手記」は立派な本です 読んで見て今更ながら戦争が 如何に貴とい美しい人....
恐怖の季節」より 著者:三好十郎
ないほどにゴウマンな事を。また、たとえば、世評の高い宮本百合子の小説などよりも『戦歿学生の手記』中の一篇に百倍も感心しているほどゴウマンな事を。そうだ、普通これ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
嘗められ、尊氏が鎌倉に叛したときは、為冬は親王を奉じて討伐に向ったが、箱根竹下で戦歿し、親王は義貞が奉じて北陸に経略したが、前の年|金崎城の露と消えておられる。....
三国志」より 著者:吉川英治
よく鉄の重さ八十斤もある戟を使って、勇猛四隣を震わせていましたが、この人はすでに戦歿して今はおりません。その残るひとりが※です。強いわけですよ」 「なるほど、そ....