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「戦況〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戦況の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
よ。その流言を止めるには、戦闘の内容を或る程度まで詳しく、軍部が発表して、市民に戦況を理解させて置かにゃいかん。正しい理解は、混乱を救う唯一の手だ」 「それもそ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たが、顔面の少負傷で助かり、部隊へ収容されたという。 ◯ラジオの停電で、途中より戦況不明となる。ただし十一時頃、空襲警報は解除となった。 ◯大本営発表によれば、....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
、それでも破裂するものがあった。 八日から十一日まで、戦闘は相変らず激しいが、戦況は依然たるままであった。何時までも、このままでは熊本城は危い。官軍は連日の戦....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
は余呉の湖に反響した。丁度此時、丹羽長秀、高島郡大溝の城を出でて、小船で賤ヶ岳の戦況を見に来合せたが、賤ヶ岳の辺で矢叫び鉄砲の音が烈しいのを聞いて、さては敵兵|....
惜別」より 著者:太宰治
ういいのだ。勝ったから、いいのだ。戦いは、これだから、絶対に勝たなければならぬ。戦況ひとたび不利になれば、朋友相信じる事さえ困難になるのだ。民衆の心裡というもの....
ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
て有り得ない一つの現象を出現させることになるからである。 たとえば満州における戦況の経過に関して軍務当局者の講演がある場合に、もし戦地における実際の音的シーン....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
いか。手間どっているうちに、こっちが敵の砲弾で粉砕されちまや、貴重にして重大なる戦況報告が司令部へ届かないことになるじゃないか。そうなると、わが軍の損害は急激に....
怪塔王」より 著者:海野十三
うときになって、こんなさわぎがおこるなんて、なんというまずいことだ。おい、わしは戦況をきいているから、はやく悪者をさがしだすんだぞ」 あまりのいそがしさに怪塔....
人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
くのは、たいへんな手間でもあり、時間つぶしであった。しかし、この出征師団は、ある戦況に応ずるため、一時間でも早く目的地の大陸へつかないと、その戦地において、わが....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
危険に身をさらしたとか、つらいとかということは、すこしも書いてなく、露営、進軍、戦況などがいきいきとした筆で書かれ、たのしく希望にみちていましたが、最後のところ....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
亮作は皇軍勝利確信派であったが、信子と克子は敗北確信派であった。 サイパン戦況不利の報に、母と子はいち早く荷物の疎開をはじめた。 信子が着古した衣類をせ....
母親に憑る霊」より 著者:田中貢太郎
やっと正気づいた。で、宵の事を訊いてみたが、何も知らなかった。この話は田中支隊の戦況がまだ内地に達しない時で、その後戦況が判ってみると、すべて勇次郎の霊の云ったとおりであった。....
勝ずば」より 著者:岡本かの子
来る千人針を二針三針縫った。 政枝はラジオ戦勝ニュースを聴くのを楽しみにした。戦況はどんどん進んで行った。 夏から秋になった。 病少女はもはや瀕死の床に横....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
敵の力を分割することが、あれになら出来ましょう。 帝 うん。こんな美しい戦況を、己は始て見る。 我兵には倍数だけの威力があるなあ。 上将軍 我左....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
接大臣より送付せられ、時としてモルトケは数日何らの通報を受けない事すらあったが、戦況困難となりモルトケが遂に出征軍の参謀長に栄転し、よく錯綜せる軍事、外交の問題....