戦端[語句情報] »
戦端
「戦端〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦端の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
のにちがいない。 「そうか。――すると蠅男と僕とは、すでに事件の最初から血|腥い
戦端をひらいていたんだ。そういうこととは今の今まで知らなかった。うぬ蠅男め、いま....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
のは家康、野村にある浅井軍に対抗するものは信長勢であった。 先ず徳川朝倉の間に
戦端が開かれた。家康は、小笠原長忠を先陣とし、右に酒井忠次、榊原康政、左に本多平....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
取った。 明れば六日、早旦、野村|辺に至ると、既に渡辺内蔵助|糺が水野|勝成と
戦端を開いていた。 相当の力戦で、糺は既に身に深手を負っていた。幸村の軍|来る....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ックに言わせると、外国は戦争を好むものではない。土地をむさぼるものでもない、ただ
戦端を開くように誘う場合が三つある。いやしくも条約を取り結びながらその信義を守ら....
「新郎」より 著者:太宰治
の心で生きている。 ┌昭和十六年十二月八日之を記せり。 ┐ └この朝、英米と
戦端ひらくの報を聞けり。┘ (「新潮」昭和十七年一月号)....
「安重根」より 著者:谷譲次
大声に)そうだ! いよいよおれたちがやっつけたとなると、騒ぎになるぜ。××戦争の
戦端を切るんだ。愉快だなあ! 安重根 ××戦争? 不思議なことを言うねえ。誰が戦....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
軍の根拠地になるわけなのね」 「中国だけでない。ソヴィエート露西亜も日本とはいつ
戦端を開くかわからない。そうすれば浦塩から東京まで、四時間あれば襲撃できる」 「....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
りと、数回促されたり。予は今世の別れとは知り、忍びざるも、然れども露国に対するの
戦端開け、又一が召集せらるるも近きにあらんか、依て速に又一を札幌に出でしめ、責め....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
半平は不得要領に、しかしニコヤカに笑っただけであった。 その七 箱根に於て
戦端開始のこと 石川長範はサルトルとゴリラの熊蔵、それに二号をつれて小田原の奇....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
計るべきである。 ここにまた日露戦争当時、軍用ビスケット製造の話がある。日露の
戦端が開かれた明治三十七年は、私がパン屋になって第三年目、ようやく少し経営にも道....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
は、実父の仇と偽わり怒り、最所治部の悪事を数えて須々木豊前へ焚き付ける。とうとう
戦端は開かれた。僅か六月ではあったけれど岡郷介は最所家に仕え、城の要害、兵の強弱....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
て露国またその虚に乗ぜんとす。その危機実に一髪と謂わざるべからず。若し幕府にして
戦端を開かば、その底止するところ何の辺に在るべき。これ勝伯が一|身を以て万死の途....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
、よい例の一つである。 現下の日本など何うであろうか? カルタゴは、ローマと
戦端をひらいた当時に於ては、ローマよりも富んでおり、武備も完成しており、特に海軍....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
く私は観察したです(全くの事実なり)。
そもそもこのネパールがチベットに対して
戦端を開くということは、こりゃネパール自身が真実希望するところでありましょうか。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
十二月二日アウステルリッツの会戦となり戦争の目的を達成した。 一八〇六年普国と
戦端が開かれるとナポレオンは南ドイツにあったその軍隊を巧みに集結、十六万の大軍三....