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戦記
「戦記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
教官室の机の前に教科書の下調《したしら》べにとりかかった。が、ジャットランドの海
戦記事などはふだんでも愉快に読めるものではない。殊に今日《きょう》は東京へ行きた....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
二回(新富座)には「阿新丸」二幕を書いた。同年十月の第三回(東京座)には「十津川
戦記」三幕を書いた。同時に紫紅君の「甕破柴田」一幕を上場した。勿論、これらはいず....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
日の川中島合戦との二回だけである。他は云うに足りない。此の九月十日の合戦こそ甲越
戦記のクライマックスで、謙信が小豆長光の銘刀をふりかぶって、信玄にきりつくること....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
をつけて一本ずつ持たせ、高い処に指物の様に立たせて、擬兵をつくった。 『桶狭間合
戦記』に、 「熱田出馬の時信長乗馬の鞍の前輸と後輸とへ両手を掛け、横ざまに乗りて....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
勝った秀吉は茲に全く実力の上で、天下を取ったわけである。 後記 この合
戦記を作るに際して、 『余呉床合戦覚書』及び『別本余呉床合戦覚書』上下を主たる....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
く、幕府はすぐ瓦解して了い、明治政府は成立|間際の事なので、この戦争についても、
戦記の正確なものが乏しいのは、遺憾である。....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
居るからだ。『太平記』の記者などは、所きらわず正成を褒め倒して居るが、これなども
戦記作者を通じて、当時一般の輿望が現われているのである。 或日、武将達が集って....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
の五月雨は例年より遙かに長かったらしい。霧を伴い、亦屡々豪雨の降ったことは当時の
戦記の到る所に散見して見える。 十重二十重に囲まれ、その上連日の霖雨であるから....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
ような話です――遥に蘆の湖を泳ぐ馬が、ここへ映ったと思ったとしてもよし、軍書、合
戦記の昔をそのまま幻に視たとしても、どっち道夢見たように、瞬間、馬だと思ったのは....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
馬琴はこう云って喜んだが、それはさすがに書店だけに、耕書堂蔦屋には文庫があり、
戦記や物語の古書籍が豊富に貯えられていたからである。馬琴は用事の隙々にそれらの書....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
をはさんで戦って今の水無神社のところで死んだということになっています。 書紀の
戦記は近江に当てはめてるから、ハッキリ分りませんが、大友皇子は二十日あまり奮戦の....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
どういうキッカケであったかわからないが碁、将棋、野球、ボクシング等々実に雑多な観
戦記の依頼をうけ、まるで観戦屋という新商売の元祖の観を呈したことがあった。二代目....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
作だったが、逞しい描写力と奔放なリアリズムの武器を持っている武田さんが、いわゆる
戦記小説や外地の体験記のかわりに、淡い味の短篇を書いたことを私は面白いと思った。....
「勝負師」より 著者:織田作之助
には、坂田の人生の苦渋が読み取れる筈だと言ってもよかろう。しかも坂田がこの詞を観
戦記者に語ったのは、そのような永年の妻子の苦労や坂田自身の棋士としての運命を懸け....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
々するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか。 だが、この両管領との合
戦記は、馬琴が失明後の口授作にもせよ、『水滸伝』や『三国志』や『戦国策』を襲踏し....