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戦闘艦
「戦闘艦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戦闘艦の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
)。北海に浜《ひん》する国にとりては敵国の艦隊よりも恐るべき砂丘《すなやま》は、
戦闘艦ならずして緑の樅の林をもって、ここにみごとに撃退されたのであります。
霜....
「満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
と河野さんが高い処を指さした。 やがて小蒸気は煙りを逆に吐いて港内に引返した。
戦闘艦が並んで撃沈されたという前を横に曲ってまた元の石垣の下《もと》へ着いた。向....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
1 鼠 一等
戦闘艦××の横須賀軍港へはいったのは六月にはいったばかりだった。軍港を囲んだ山々....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
だけした。 其処から「H・S工場」が見えた。灰色の大きな図体は鳴りをひそめた「
戦闘艦」が舫っているように見えた。 この初めての夜は、森本をとらえてしまった。....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
ろ話した。陸軍では勝算があるが、海軍では噸数がロシアのほうがまさっていて、それに
戦闘艦が多いなどと郁治は話した。 元日の朝、床の間の花瓶にかれはめずらしく花を....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
に僅少な研究費を与えられて、それで驚くべき能率を上げているようである。おそらくは
戦闘艦の巨砲の一発の価、陸軍兵員の一日分のたくあんの代金にも足りないくらいの金を....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
ヨナス・ラムス先生の単純さに微笑せずにはいられなかった。というのは、現存の最大の
戦闘艦でさえ、この恐ろしい吸引力のおよぶ範囲内に来れば、一片の羽毛が台風に吹きま....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
プを波に沈めんとする刹那、その発射、黒い煙幕のグロテスク、巡洋艦のスピード、殊に
戦闘艦においては、近代の陸奥の如く、そのマストが奇怪なる形に積まれ、煙突は斜めに....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
者だったことを祝した。ある海軍大臣は、艦隊を浄化しカトリック派を憤慨させるため、
戦闘艦にエルネスト・ルナンという名をつけた。また他の自由精神の人々は、芸術を純化....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
偉大さをもっているものであるから、そして群集は偉大なるものを好むものであるから。
戦闘艦は人間の脳力と自然の力との最も壮観なる争闘の一つである。
戦闘艦は最も重....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
の眼にサッと駭きの色がかすめた。 というのは、最初の一頁と、中ごろにある伊太利
戦闘艦「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の雷撃を記した、一枚以外の部分は、ことごとく切....
「烏の北斗七星」より 著者:宮沢賢治
飛びあがって大尉に続いてきちんと間隔《かんかく》をとって進みました。 それから
戦闘艦隊が三十二隻、次々に出発し、その次に大監督の大艦長が厳《おごそ》かに舞《ま....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
六千万円は浮いて来る。六千万円の冗費が台所から省けたら海軍拡張位何でもあるまい。
戦闘艦の五、六艘ずつは毎年製造が出来る。実際精密に勘定したらその利益は六、七千万....
「三国志」より 著者:吉川英治
る。また楼には弩弓を懸連ね、螺手鼓手が立って全員に指揮合図を下す。ちょうど今日の
戦闘艦にあたるものである。 大船=と呼ぶふつう兵船型のものは、現今の巡洋艦のよう....