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戯れ口
「戯れ口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戯れ口の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
は、厚遇の限りを尽されていた。どこでも、自由に散歩ができるし、おりには、艦長とも
戯れ口を投げ合う。 そして艇は、女王シャーロット島を後に、北航をはじめたのであ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
い。この人は、誰に対ってもこんな口をきくのです。決してあなた様ばかりへ、こういう
戯れ口をいうのではございません」 すると沢庵が、 「これ、お通さん何をいう。わ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が身代りになってもよいが――」
などと揶揄ったりしていたが、やがて、その人々の
戯れ口も、裏垣根の門から駈け込んで来た一人の男のことばに、冗談口を塞がれて、
(....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ございましょう。ともあれ、そんな所にいては、またお体を病みましょう」 「よけいな
戯れ口。うぬ。城太といい合せて、わしを揶揄いに来おったの」 「いえ、いえ、見てい....
「三国志」より 著者:吉川英治
ると一堂の竹扉を内から開いて現われた碧眼黄髪の老人が、 「これこれ、お客様に何を
戯れ口をたたいているか」 と、童子を叱り、慇懃、堂中へ迎えて、挨拶をほどこした....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
何かを取ってはムシャムシャ食う。そしてやや腹の虫がおさまり出すと、こんどは野卑な
戯れ口で果てしもない。 彼らには、片隅の先客など、眼の外だった。又太郎の方でも....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、すべて、おれならどうにでもなるなどのお考えは、あらためねばなりませんな」 「
戯れ口たたくな。ここは先帝のご幽室に近いぞ。道誉もまた、重任の身だ」 「されば、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
して都まで連れて行き、戦陣のひまには、お通いになるおつもりなんで?」 「ばかな。
戯れ口もほどにいたせ」 師直は、声をころし、眉の真ッ向で弟を叱った。 「かりそ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の遊君たちが、ここをうずめていたばかりでなく、脂粉の園は狼藉をきわめ、酒に飽き、
戯れ口に飽き、芸づくしに飽き、やがては、 「賭けよう。なんぞおもしろい賭はないか....