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戯れ言
「戯れ言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戯れ言の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
ませんよ。一般的に抗議を申し上げただけでございます」 と弁は言う。こんなふうに
戯れ言も薫は長くは言っていないらしく見えるのを若い女房たちは飽き足らず思っていた....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
でホフシ・ナカラカムと訓み(古義同訓)、「なからは半分の意にて、なからにならんと
戯れ言ふ也」と解した。然るに、古義が報じた一説に「法師は泣かむ」と訓んだのもあり....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
やかに、頭を振って、
「かりそめにも、兵法者の武蔵さまへ、今のような言葉、なんで
戯れ言に申しましょうか」
「では、聴かせい。どうして拙者の身が、そなたの眼には、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
殺してみたら面白いがといっていた。 また責任のない居候どのが、口に年貢のいらぬ
戯れ言をいうな、とその時は、啓之助も笑っていたが、これをみると、竹屋三位卿、ほん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の頃。義貞は、朝も待たずに訪れてきた。のみならず誰も連れぬただ一人だった。前日の
戯れ言もあることだし、彼女がはっと、きびしい居ずまいを示したのも、無意識にせよ無....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。むしろ逆に、非情ななぶり言を吐いて、運命に疲れた不運な者をおもちゃにする路傍の
戯れ言並みにもそれは受け取られて、つい、くやしげな涙につき上げられた風でもある。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
眼をふさぐと、帝の寵妃廉子が浮かぶ。また、大酔した帝と佐々木道誉とのふしぎな
戯れ言があたまの中を通って行く。 「しょせん、おれは一|介の田舎漢よ。何やら分ら....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
堅くならんでも」 と如才なく、ふたりのあいだを、とりなしていた。そして彼独自な
戯れ言なども自由に吐いて、しかもさりげないそんな雑談の中で、義貞の人物を測ってみ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かんべんを……」と、一阿弥は、もう骨のない頸筋の持主みたいに「ついつい、つまらぬ
戯れ言を口にしますので、村人からも、あれは半気狂いじゃ、ほら吹きよと、とかく嫌わ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
つと思い出すならば、いかるがという鳥がヒジリコキーと啼いたというのも、古い時代の
戯れ言葉かと思われる。ヒジリは上人で女房はないはずであるのに、時々はその聖の児と....