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「戯場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戯場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
るために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとば....
蠅男」より 著者:海野十三
彼は子供の時分よく、書生に連れられて、この新温泉に来たものであった。彼はそこの遊戯場にあったさまざまな珍らしいカラクリや室内遊戯に、たまらない魅力を感じたもので....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
徒弟も戸を閉じて熟睡していて、なんにも知らないというのである。 又あるときは、戯場で用いる仏衣を買って来て、菩薩や羅漢の形をよそおい、月の明るい夜に家根の上に....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
癖が失せなかったのである。(明治43・11俳誌「木太刀」、その他) 島原の夢 「戯場訓蒙図彙」や「東都歳事記」や、さてはもろもろの浮世絵にみる江戸の歌舞伎の世界....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
ミンゴーの群れとそっくりに見えたからである。もしやアフリカのフラミンゴーが偶然球戯場の空へ飛んで来て人間の群れを見おろしたとしたら、彼らにはやはりこの集団の意味....
十二支考」より 著者:南方熊楠
紙に出た。紀元七十九年ヴェスヴィウス山大噴火のみぎり、ポンペイ市全滅に際しその大戯場で演劇を催しいた実跡あるに乗じ、今度ランギニてふ山師がポンペイの廃趾に戯場を....
」より 著者:寺田寅彦
のである。今でも見合いのランデヴーには毎日のように利用されているくらいである。球戯場などもあっても差支えはない。 しかし百貨店の可能性がまだどれほど残されてい....
」より 著者:田中貢太郎
此の話は想山著聞奇集の中にある話である。該書の著者は、「此一条は戯場の作り狂言のようなる事なれども、然にあらず、我が知音中村|何某、其の時は実方....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
数千戸の商店が軒をならべ、市民の生活に必要なものはことごとく揃っており、各種の遊戯場、温泉、料理店、全くお好み次第の盛観で、しかもこの地域には雨も降らず、風も吹....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
商売位のもので、これといって足を止め腰を落ち附けて見る物はないが、一つの下等な遊戯場のような形になって来ました。それで人がぞろぞろと出る。陽気は春に掛かっていて....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
クサンブウルのあたりまで鳴り響いた天下無双の荒牛《トオロオ》でがんした。一旦、円戯場《アレエヌ》の砂に立ってちょいと嚔《くさみ》をするとヴィル・デ・ポオの小道に....
島原の夢」より 著者:岡本綺堂
戯場訓蒙図彙』や『東都歳事記』や、さてはもろもろの浮世絵にみる江戸の歌舞伎の世界....
上野」より 著者:永井荷風
ヲ湯中ニ和スト云フ。中略方今深川ノ仲街ニ開ク者ヲ以テ巨擘トナス。中略俳優沢村氏新戯場ヲ開カントシテ未ダ成ラズ。故ニ温泉場ヲ開イテ以テ仲街ノ衰勢ヲ挽回セントスル也....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
と並びて明和安永間の名手なり。重政の劇場を描ける絵本は墨摺《すみずり》三冊にて『戯場風俗栄家種《ぎじょうふうぞくさかえぐさ》』と題しその画風は全く鈴木春信に似た....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
千、置於霊几、舞踏畢、臥干旁、従腹中出小獅討喜銭、即攫几前銭而去、間有用数人、仮戯場衣冠、於獅豹舞畢、演戯一折、然後啓霊、此等郷間皆親友為之、城市有用貧者、 ....