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「戴冠式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戴冠式の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
何を捏造《ねつぞう》する事やら。いったいそりゃいつの話だね」 「エドワード七世の戴冠式《たいかんしき》の時さ。行列を見ようとしてマンションハウスの前に立ってたと....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
て立ち上った。 「サア熊城君、終幕の緞帳を上げてくれ給え。恐らく今度の幕が、僕の戴冠式になるだろうからね」 ところがその時、喝采が意外な場所から起った。突然電....
旅愁」より 著者:横光利一
ときは、いつもまた大友宗麟が頭に泛んだりした。このフランシスコ宗麟は、よく外国の戴冠式に法王から冠をかむせられて拝跪している国王のような服装を、鎧の上から引っか....
火星探険」より 著者:海野十三
ランド・カニヨンまで行くのかね。あっちの犬に吠えられてしまうぜ」 「とんでもない戴冠式のお召し車だ」 山木も河合も、弁慶蟹《べんけいがに》のように顔を真赤にし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ルの主任司祭であった。既に年老いていて、まったく隠遁の生活をしていた。 皇帝の戴冠式《たいかんしき》のあったころ、何であったかもうだれもよく覚えていないが、あ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
にアンガン公が銃殺されたのであることを、今更に思い起こさしめた。その死のまぢかで戴冠式《たいかんしき》をあげさした法王ピウス七世は、その即位を祝福したときのごと....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ってもありがたいものだった。 スラックスは丸めてベッドの下へおしこみ、英国皇帝戴冠式のときの花模様のあるオゥガンジの式服《オンヌウル》をひきずりだして着てみた....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
えられなくなって、錯乱したように叫び出した。 「……行こう。……あの薄情な恋人の戴冠式の行列を見に、マナイールへ行こう!……街路樹の蔭からでも、よそながら、ひと....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
いきまくような調子で言った。 「新婚早々で、鎌倉の材木座に住んでいたが、この前の戴冠式《たいかんしき》に、足柄で英国へ行って帰ってきたあと、どうしても、ある男に....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
参詣するばかりが目的ではなかった。一つはデリー市へ参りまして、この頃インド皇帝|戴冠式に臨まれて居る日本の奥中将に依頼して、そうしてネパール国王に紹介して貰って....
西航日録」より 著者:井上円了
うべし。同日午後十一時発の汽車にて、河口氏とともにガヤに向かいて発す。昨今デリー戴冠式のために、車中の混雑常ならず。翌日午後二時、バンキポール停車場に着す。この....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
来たりて清涼を覚ゆ。午時、汽船と近く相接す。ドイツ船なりという。夜に入りて、英王戴冠式を祝するために合奏会あり。 二十二日、晴れ。終日無風、しかもはなはだしく....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ったら、すぐに神聖な御権威で、 罪の深いこの国をお罰しになりましょう。 あなたが戴冠式の日に、今殺そうと云う悪魔師を、 お救になったことを、法王はまだお忘にはな....