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戸口調査
「戸口調査〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戸口調査の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「指紋」より 著者:宮本百合子
ものはないと思っていたら、指紋があった。 新聞の記事は、まるで警官がもって歩く
戸口調査簿のように、全都民の指紋は一般台帳にのせるのがあたりまえのようにかいてい....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
うだなと肯いた。 「もう一人、この家によく出入りしている人物が居るのです。それは
戸口調査で分っているのですが、馬詰丈太郎といって、博士の甥に当る男です。彼は一ヶ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
家族成員の出稼ぎの移民のものであることをも示している。現に警視庁の一九三五年度の
戸口調査によると、東京市の人口は前年に比して約十八万五千人を増しているが、その三....
「南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
塀にかこまれた小さな家だが、若い女の一人住いで、凄い美人と評判が高い。 警察の
戸口調査の名簿には「比留目奈々子二十八歳、職業ピアニスト」となっているが、ききな....
「環礁」より 著者:中島敦
さに、ワイワイ騒ぎながら見物に来たと聞いている。ちょうど女の児が生れる二年前に、
戸口調査があり、その時の記録には人口三百と記されているのに、今ではもう百七、八十....